2023年のお盆はいつですか?お盆期間は?

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特集 夏のお盆

日本には様々な伝統行事がありますが、今もなお多くの日本人が意識する「お盆」はいつなのか?。2023年のお盆の日程や夏休みは?お盆の法要など供養はどうしたらいいの?そんな疑問にお答えします。

2023年(令和4年)のお盆はいつですか?お盆期間は?

東京都では7月にお盆を迎えますが、地方では8月にお盆を迎えるなど地域によって時期が違います。それは、お盆には「新のお盆」と「旧のお盆」と二通りの時期があるからです。

2023年の盆の入り(盆入り)、盆の明け(盆明け)はいつでしょうか。

2023年旧のお盆(月遅れのお盆) 8月13日~16日

8月のお盆

迎え火(盆入り) 8月13日(日)
●中日     8月14日(月)
送り火(盆明け)8月16日(水)

北海道・新潟県・長野県・関東地方南部・関西地方などの地域では8月にお盆が行われます。

2023年新のお盆 7月13日~16日

7月のお盆

●迎え火(盆入り)7月13日(木)
●中日     7月14日(金)
●送り火(盆明け)7月16日(日)

東京などの関東地方の一部地域では、新のお盆である7月13~15日にお盆を迎えることが多いです。

2023年(令和4年)8月のお盆休み期間は?

お盆というと現代の日本では年末年始に次いで公に休むことができる「長期休み」。

2023年のお盆休み期間

  • 8月11日(金)山の日
  • 8月12日(土)
  • 8月13日(西)迎え火(盆入り)
  • 8月14日(月)中日
  • 8月15日(火)
  • 8月16日(水)送り火(盆明け)

一般的に「お盆休み」と呼ばれる時期は「旧のお盆」や「月遅れのお盆」である8月13~16日をさしています。



8月15日はお盆の中日?送り日・盆明け?

地域の風習などによってお盆期間中の過ごし方は様々です。

8月15日・7月15日は、お盆の中日としてお墓参り親族で法事を行う場合もあれば送り火をすることもあります。

16日に送り火をするのであれば、8月15日・7月15日はお盆の中日となります。もし15日に送り火をするのであれば、8月15日・7月15日がお盆の送り日ということになります。15日の夕方か16日の夕方のどちらかで送り火を焚き、先祖の霊を見送るのが一般的です。

 夏のお盆(盆棚)
写真:盆棚の例

お盆期間の迎え火は8月13日、送り火は8月16日

盆入りの8月13日の夕方には、先祖の霊が迷わないように迎え火を焚きます。そして盆明けの8月16日の夕方には、送り火を焚いて先祖の霊を見送るとされています。

迎え火と送り火の日程は、地域の風習や家庭によって早めに迎え火をしたり、調整をすることもあります。詳しくは「お盆の迎え火、送り火で知っておきたいこと」で解説しています。

お盆の供養や新盆の準備、お盆期間の風習

お盆の供養とは

お盆の時期になると、檀家さんの家にある仏壇の前でお経を唱えるためにお坊さんが各お家をまわります。これを棚経・お盆法要と言います。盂蘭盆会や施餓鬼の法要が寺院で行われ、檀信徒が集まって供養することも多いです。お盆にお経をあげてくれたお坊さんにはお布施を渡します。

初盆・新盆とは

四十九日を過ぎて、忌明け後に初めて迎えるお盆を「初盆新盆」といいます。初盆・新盆では、盛大に供養することが多いです。

初盆の準備については「知っておきたい 初盆・新盆で準備すること」で、初盆・新盆の意味はエンディング用語辞典「初盆」で詳しく解説しています。

また、準備する側ではなく、お盆に親戚や知人から招かれることもあるでしょう。お盆の香典や訪問するときのポイントは「初盆・新盆の訪問で知りたい香典やお供えのこと」のページにまとめています。

仏教のお盆・初盆の準備は?

仏教の場合、供養のための卒塔婆や棚経を早めにお寺にお願いをしておくとよいでしょう。また、自分たちで仏具を揃えたり、盆棚(精霊棚)や盆棚に飾るものを用意しましょう。親戚の方などから提灯が届いた場合は組立てて飾りましょう。

お花、供物、ろうそくやお線香などの供養に必要なものを揃えておきましょう。送り日に精霊流し・灯籠流しを行う場合は、精霊船(精霊舟)や灯籠の準備も必要ですね。

神道のお盆・初盆の準備は?

神道もまた祖先崇拝の考え方を持ちますので、お盆は先祖供養・祖先崇拝の行事の一つです。神道の場合、祖霊舎を清めて、先祖の御霊を祀ります。神饌物として季節の果物やお神酒、お米などを用意してお供えします。

初盆のことを「新盆祭・新御霊祭(あらみたままつり)」と呼びます。宮司さんに祝詞奏上を依頼して玉串奉奠を行うこともあります。

お盆の由来とお盆の行事

日本のお盆は、仏教の盂蘭盆会に神道の祖先崇拝や豊作に感謝するなどの農耕儀礼など古くからの様々な風習が合わさって形作られたと考えられています。

また「お盆休み」という慣習は、遠い昔、奉公人が主人から休暇をもらって田舎に里帰りする「藪入り」が起源であるという説や、仏教において地獄の看守も休みを取る「閻魔の賽日(えんまのさいじつ)」がお盆の時期だったことが影響しているという説があります。

お盆の風習は地域によって特徴がありますが、全国的な恒例イベントとなっています。長崎の精霊流しや京都の五山の送り火が有名な例でしょう。盆踊りも、はるか昔にお盆期間に踊って念仏を唱えていた仏教の行事が由来だといわれています。


今年のお盆は自分の地域のお盆の風習について改めて考えてみてはいかがでしょうか。

広島のお盆(全国のお盆)
写真:広島の一部地域ではカラフルな盆燈籠を飾ります

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2023年のお盆。コロナ後のお寺のお盆法要はどうなる?

コロナウイルス感染症により、新しい生活様式が提示され、寺院に置いても法要など供養のあり方を検討している僧侶は少なく有りません。

ここでは、大正大学 地域構想研究所が2020年5月7日(木)~5月24 日(日)に517名の全国のお寺にアンケート調査を行った「寺院における新型コロナウイルスによる影響とその対応に関する調査」結果からお盆供養に関わる部分をお伝えします。

各寺院のコロナウイルス感染症に配慮したお盆法要の取り組みについて参考までにご覧ください。

お盆の供養場所を変更する方法

  • 棚経をやめ寺での供養法会に変更。感染拡大の状況如何ではそれも無観客に変更。
  •   
  • 今年は迎盆供養会を本堂前の焼香のみで行うなど、本堂内に檀家を入れない形で行う。
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  • 盆の棚経は檀信徒の希望に応じて、①家前で行う、②行わない、③いつも通り仏壇で行う、といった選択肢がとれることをお伝えする。
  •   
  • 盆の棚経を玄関先での読経に変更することを検討している。
  •   
  • 基本全檀家回るが、家に上がらず、玄関前から勤めたいと考えている。これからもそうしたいと思っている。
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  • 将来的には元にもどすが、今年のみ棚経を墓前で行う事を検討している。
  •   
  • 田舎なので、今年だけ棚経を縁側からお勤めさせていただく。

お盆の供養実施有無を検討する方法

  • 棚経は、ご希望の方のみの対応にする。ハガキで確認して、出来るのなら辞退いただく方向です。
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  • お盆の棚経は、例年通り行う予定であるが、拒否される可能性はあると考えるので、パンフレットなどの配布物で、意義を説明していきたいと考えている。
  •   
  • 棚経は坊さんはじめ、訪問家も全員マスク着用をしてもらいます。

以下は、実施を検討している寺院は数件ですがご紹介します。

お盆の供養を分散・少人数で実施

  • お盆行事で新盆、二年盆で参列される方は代表者のみ、ほかの檀家信者さんは極力ご遠慮してもらい、法要後に各自がお参りする形式。
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  • お寺での初盆合同法要を時差別に家族をお招きして行う予定です。
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  • 棚経については、新盆家のみとするか、従来通り檀家宅に伺うか検討している。
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  • 例年 20 家族くらいが集まる初盆法会を 2 部制にし、1 家族5名までと制限しての開催を予定しています。

お盆の供養をオンライン

  • お盆勤めで、スマートフォンでのお参りと言う選択枝を増やす
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  • 合同の新盆法要を YouTube でのライブ配信に変更し、申込者には限定配信の url を送信する対応を考え中
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  • 遠方のお檀家さんは電話、テレビ電話

お盆供養を無参拝・代理参拝

  • お盆の棚経は参列者なしでお寺で供養させて頂く
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  • お盆の棚経は例年通りの形で行うか、あるいはお位牌を預かるなどして対応すべきか思案中です。
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  • 今夏のお盆の法要は、山内僧侶のみで行い、塔婆を感染防止に配慮して屋外で手渡そうと考えている。

いかがでしたか?各寺院、コロナウイルス感染症の拡大を防ぐ配慮として、野外での読経、供養の希望制、時差・少人数制などを工夫してお盆供養を実施する予定であることがわかりました。

日本の文化であり、ご先祖様に家族でお参りできる貴重なお盆供養。

「今年のお盆の法要はどうなるんだろう・・・」と不安に思ったらぜひ、ご自身の菩提寺に確認して家族に無理のない形でご先祖様に手を合わせる機会を諦めないでください。

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