迎え火

用語を保存しました

迎え火の意味(迎え火とは)

迎え火は、お盆に先祖の霊を迎え入れる時、外で焚く野火のことです。

一般的には13日の夕方に行いますが、1日から7日の間に行われる地域もあります。

家の門や玄関で、素焼きの焙烙(ほうろく)と呼ばれる皿に、おがらという皮をはいだ麻の茎の部分を折って重ね、火をつけます。

おがらは、麻から皮の部分を剥いだあとに残った芯の部分のことです。麻は清浄な植物とされ、悪いものを清めるという意味があります。また、それを燃やして、清浄な空間を作り出すという意味で、迎え火の習慣に結び付いたといいます。

この際、火種は墓地お墓参りに出かけた際にもらってくるとされています。お墓参りの際に火を焚き、それを線香やろうそくに移して持ち帰るのです。

墓地で迎え火を行う地方もあれば、宗派によっては迎え火自体行わない場合もあります。

迎え火の変形とも言われるのが盆提灯です。門前につるした提灯も、祖霊が迷わずに戻ってこれるように、目印の意味があると言います。

迎え火の例 Photo:WikimediaCommons

迎え火の実際

焙烙(ほうろく)は仏壇店でお盆の時期に販売されます。おがらはスーパーや花屋さんで扱っています。

マンションなどの住宅事情では、玄関で火を燃やすことが難しいこともあります。盆提灯を飾ることも、迎え火の役割になるでしょう。

浄土真宗は、極楽浄土往生しているという考え方なので、迎え火も送り火も行うことはありません。お盆の期間は、盆提灯を飾り、先祖を供養することになります。

関連記事

関連する記事

タグ一覧

注目の記事【PR】

あわせて読みたい

ランキングRanking

enな人々

もっと見る

あなたに
おすすめ記事Recommend