七条袈裟

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七条袈裟の意味(七条袈裟とは)

七条袈裟とは、法衣の種類のひとつで、二長一短の七条の袈裟をさします。三衣のひとつで、寺の行事や講義、法要の際に身に着けるものです。

袈裟は古くは布きれや使い古しの布を継ぎ合わせて作られていました。そのため、小さい面積の布を数枚継ぎ合わせたものを縫製して仕立てます。この継ぎ合わせた一枚を条といいます。

腰に巻きつけるだけのものは五条袈裟と言われ、5枚の布から作られます。条は5~25までの枚数を用いて袈裟を縫製しますが、奇数の枚数のみが使われます。

条の数が大きくなると、それだけ一条の幅が小さくなります。二長一短というのは、2枚の長い布と1枚の短い布を組みあわせて、七条に継ぎ合わせてあるという意味です。七条につなぐ際には、条を横に縫いつないで周りに布をめぐらせ、四隅を補強して型崩れを防ぎます。

七条袈裟の実際

七条袈裟は左肩を覆うようにして体に巻き付けます。七条袈裟は肩から膝くらいまでの長さがあります。袈裟を着る際には、中に衣を着用してから袈裟をつけます。

推古天皇の時に冠位十二階制が制定されて以来、各宗派とも袈裟や衣の色で僧階がわかるようになっています。

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