納骨堂のLINE見学予約受付中!動画解説付き【東京都港区の納骨堂/青山霊廟】
「ずっと家にいて終活が進まない」 「そろそろ納骨したいのに見学ができない」 そんなお悩みを少しでも解決すべく、青山霊廟(東京都港区北青山2-12-9・外苑前徒歩2...
打掛に使われている色や柄には、様々な意味や想いが込められている。
「愛って不確かなものだから神様の前で誓うのです。鶴は同じ相手と生涯添い遂げる鳥。縁起物だからあやかりたいでしょう。水は流れるけど、滞ると腐るでしょう。流れは永遠の繁栄を表します。黒はこれ以上色が変わらないでしょう。『私はあなたに添い遂げる気持ちに変わりはありません』という意志の固さを表しているんです」
昔の人の想いが詰まっている。
「赤は太陽や血液、血縁の赤。人間は火を使うことから、文化の発達の赤。昔から『好事魔をし』と言って、めでたいことや幸せには悪魔が来ると考えられています。幸せの裏には妬みがある。家を建てるときや結婚するとき、祝い事の際に間違いのないように、赤い色が持つパワーで魔除けをするのです。金は邪気を払ってくれるし、錆びないから、永遠の繁栄を表します。描かれている柄、使われている色、意味が無いものはひとつもありません」
かつては母親が着た打掛を娘が受け継ぎ、嫁いで行った。
「打掛には、娘の幸せを願う母親の想いが込められています。例えば四季の花が描かれている打掛は、季節に関係なく『1年中幸せでありますように』という想い。打掛には鷹揚さがあり、列席者にも幸せがおすそ分けできるように、吉祥文様が描かれているんです」
日本古来の結婚式は、料理で口福舌、音楽で耳福、衣装や盛り付けで目福など、五感でおもてなしをしてきた。
「神様が来るところには悪魔も来る。打掛は魔除けであり、加護を受けるためのお守りでもあるんです」
こうした意味を知っている日本人は、現在どれだけいるのだろう。
「着物業界の人の多くは、こうした意味をお客さんに話して来なかったように思います。その結果『着物は高いもの』という認識だけが広まってしまい、着物離れが進んでしまったのかもしれません」
「かつて日本は職人の国でした。日本には、何年経っても柱が歪まない五重塔や、重さで屋根が沈まない本堂など、神社仏閣を中心に、素晴らしい建築技術が残されています。私が打掛の本を作ろうと思ったのは、昭和50年代に行われた桂離宮の解体修復工事も関係しています」
桂離宮は、約400年前に当時の天皇の弟だった八条宮智仁親王が源氏物語の世界に憧れ、桂川の畔に造らせた別荘。蟻害でボロボロになっていた建物を、京都中の名工たちが解体・補修・組み直し、大修理に挑んだ。
「桂離宮は、使われていた建材をもう一度活かして修理されました。木組みの仕方や壁の塗り方など、工法には謎が多かったようですが、智仁親王の日記がヒントとなり、再現に成功したと聞きます。ところが、打掛の資料はありません。このままでは打掛に使われている技術が忘れ去られて、再現できる人も機械もなくなってしまう。私は和装に関しては素人ですが、職人さんに取材してまとめたものがあれば、何百年経った後でも再現できるのではないかと思ったんです」
出版社に「打掛の本を自費出版したい」と持ちかけたとき、「文章は、着物の歴史や文化に詳しい専門の先生に書いてもらいませんか」と提案された。
「これは私の本だから、私が書きたいと思いました。私は和装の専門家でも研究者でもないけれど、洋服に携わってきたファッションデザイナーの目で見て素晴らしいと思う理由を語りたい。これまで勉強してきた知識や技術を私の言葉で伝えたい。専門的なことが詳しく知りたい人は、専門の本を読めばいい。『ああ、いいわね、きれいね』っていう感覚で見たい人も多いと思うの」
若槻さんは、「打掛を残したい」一心で、打掛だけでなく、パソコンもインターネットもクラウドファンディングも勉強し、自費出版に向けて意欲的に活動を続けている。その先には、「できるだけ多くの人に打掛を見てもらう」という目的があり、「展示会」という目標がある。
打ち掛けに宿る魅力を若槻さんは本気で次世代に残そうとしているのだ。
若槻さんが語ってくれたように「高いもの」という印象が先行しがちな打ち掛けだが、昔の人は打ち掛けを通して縁起をかつぎ、想いを込め、結婚式を行っていた。
打ち掛けの見事な柄や色の意味を知れば知るほど、子が育ち、嫁いでいく結婚式という場は重要な儀式だったことが伺える。
ファッションのプロとして、世界の最前線で活躍してきた彼女だからこそ、日本の誇るべき大切なものに気がつけたのかもしれない。
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定年退職のこと
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