2013年度の都立霊園、抽選の倍率発表~5.9倍と昨年の5.5倍から増加~

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2013年度(平成25年度)の都立霊園の募集は、8月28日(水)に抽選が行われますが、先駆けて8月19日に応募の倍率が発表されました。

※最新の平成26年度・2014年度の情報は、平成26年度・2014年度の都立霊園の倍率発表で詳しく解説しています。

2013年度の都立霊園の公募受付数は、全体で26,899体と、2012年度(25,385体)と比較して応募総数が約6%増加と相変わらずの人気となりました。

一方、募集数自体は、4,544体と昨年(4,639体)よりも、約2%程度少なかったため、全体としての倍率は2012年度の5.5倍から5.9倍へと増加した結果になりました。

墓地の種類別の倍率としては、以下の通りです。
・一般墓地・・・7.4倍(昨年7.5倍)※立体や長期埋蔵施設を含む
・合葬墓地・・・1.5倍(昨年2.9倍)※昨年は小平霊園、今年は八柱霊園
・樹林墓地・・・9.9倍(昨年16.3倍)※小平霊園のみ

青山霊園に墓石を建立できる確率は、約12分の1

都心の一等地にある青山霊園も今年度も募集がありました。今年度は、5.05平米~6.00平米という広い区画の募集があり(昨年度は3.55平米の広さまで)その使用料は最高で1,635万円と破格だったにもかかわらず、わずか5区画の募集に97人の応募が殺到し、19.4倍の倍率となりました。

青山霊園の一般墓所は、この広い区画も合わせて50区画の募集に574人が応募し、昨年度(12.1倍)とほぼ同じ、11.5倍という高倍率となりました。

納骨堂である多磨霊園みたま堂は、昨年16.8倍の高い倍率になりましたが、今年はそれを上回る20.6倍となりました。50体と募集数自体が少ないことに加え、278,000円~463,000円で30年間利用できる費用を抑えられるメリットが人気の背景にあります。

一方、2年目の募集となった小平霊園の樹林墓地(樹木葬)は、募集数が昨年の3.2倍と大幅に増加しましたが、応募数も約2倍に伸び、最終的に9.9倍という高倍率(昨年は16.3倍)になりました。今のところ、都立の他霊園では設置予定はないとのことです。


写真は多磨霊園のみたま堂

参考
平成25年度 都立霊園公募受付状況と公開抽選について(東京都報道発表資料)

様々な供養のかたち

今年の都立霊園の抽選日は8月28日(水)です 2013年版」の記事で、残念ながら落選してしまった場合の2つの選択肢をご紹介しました。

多磨霊園のみたま堂(納骨堂)や小平霊園の樹林墓地の人気が高いことからも分かるように、石のお墓以外の選択をされる方も増えています。

納骨堂

納骨堂の特徴としては、室内なので、天気を気にせずお墓参りが出来たり、墓地の継承を必要としないこと(代々で継承できるタイプもあります)、費用も墓石のお墓と比べると抑えることなどが特徴です。

樹木葬

樹木葬は、墓石の代わりに樹木や花を墓標とし埋葬する、自然葬の一つの方法で近年、全国的に増えつつあります。

納骨堂同様、代々で継承をする負担がないことや、費用を抑えることができるなどの特徴があります。

参考記事
樹木葬を選ぶ時の注意点
全国の樹木葬・樹林墓地一覧

少子化や未婚率の上昇などによって墓地の継承者がいない、墓地の管理できないといった不安を持つ方が多くなっていることが、様々な供養のかたちが生まれた背景にあります。

ご家族、ご自身に合わせた供養の方法を選ぶ時代を迎えつつあることが、都立霊園の公募受付状況からも読み取れます。

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