石材店に聞きました、はじめての霊園・お墓選びのポイント

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お墓が必要になって霊園を選ぶ時、はじめての方は霊園についてわからないことがほとんど。

そこで今回は関東で墓地の販売、霊園の販売管理を行なっている「美郷石材(みさとせきざい)」の新美さんにお話を伺いました。

はじめての霊園・お墓選び、知っておくポイントは?

ポイント1:お墓を建てる期間は急がなくても良い

美郷石材 新美さん

「お墓は49日までに建てないといけないの?」とよく質問をいただきますが、そんなことはありません。

最近は1周忌や新盆までになど、目標の時期を決めてじっくりご家族で探される方も少なくありません。

お墓の完成(建墓)まで平均的に2ヶ月弱かかることを考えると49日までに納得のいく霊園を探すのは現実的ではありません。

急いで家族が揃っていない状態で決めてしまうとあとでお墓参りやメンテナンスがしにくいと後悔される方もいらっしゃいます。

お墓は急がずに、ご家族とできれば霊園と話し合いながら石の専門家である石材店にも意見を聞きつつ決めていくのが良いかと思います。

ポイント2:お墓参りには誰がいくのか?

美郷石材 新美さん

お墓・霊園を決める際にご両親だけでお越しになるケースは珍しくありません。

ただ、お墓は後でお参りに来られる方にとっても負担にならない場所に設けられないと「お墓参りにめったにいけない」「管理が大変」といった問題につながります。

できるだけ、お墓参りに行くお子様やお孫さん、知人・友人の方の行動範囲を考慮した場所を候補にしたお墓・霊園選びをおすすめします。

ポイント3:お墓には誰が入るのか?

美郷石材 新美さん

お墓に入る方の人数はもちろんのこと、最近はご結婚されていない兄弟や親戚がいるご家族も少なくないので誰が入るのかは事前にご家族で話し合っておくことが大切です。

それによって「ポイント2」であげた、お墓参りには誰がいくのか?の答えも変わってきます。

ここを話し合っておかないと後で揉めてしまったりすることも可能性としてはありますので想定しておくことが大切です。

<石材店が伝える>霊園・お墓選びで知っておきたい3つのこと

(1)お墓の費用とは

お墓の費用を考えるときに、確認が必要な項目は以下の3つです。

  • 墓石・工事費
  • 永代使用料
  • 管理費用

自治体が運営する市営の霊園などは「永代使用料」「管理費用」のみの記載で墓石・工事は記載されていないことがあります。

比較するときは市営霊園の区画で建墓する際に必要になる墓石・工事費を石材店に確認すると良いでしょう。

民営霊園は墓石・工事費を明記していることが多いです。0.8平米あたり100万円前後で建墓される方が多いですが、お選びなる墓石の種類によっては費用が大きくなる場合もありますのでご注意ください。

管理費用は東京、神奈川、千葉、埼玉などエリアで価格の違いがあります。例えば、東京・神奈川だと年間約1万円前後が多く見られます。

また、お支払い方法については墓石ローンやクレジットカード払いなどもありますが、石材店全体をみると導入している会社数は多くありません。

たとえば美郷石材ではお客さまの状況にあわせて最適な支払い方法を選択いただけるよう、各種クレジットカードと低金利の墓石ローンが用意しています。

(2)関東(東京都心・横浜市)の公営霊園事情について

公営霊園は人気があり、基本的には年に1度の応募時期に永代使用の権利が抽選で決まります。

平成29年の例を見ると多磨霊園の一般墓地は2.9倍~みたま堂32.3倍。青山霊園は13倍など毎年募集区画を下回ることはなく、基本的には高い倍率の中、抽選で選ばれることを待つしかありません。

このため、何年も待っていらっしゃるご家族も少なくないため、並行して民営霊園(○○メモリアルパーク、○○霊園、○○聖地など)を検討されることもお考えになったほうが良いでしょう。

私営の霊園も一緒に検討しておくことで、「公営霊園の抽選に外れてしまって他のお墓に心当たりもない」となると0から探し直すことになってしまう事態を防ぎます。

(3)石材店の選び方について

公営霊園の場合、石材店は自由に選ぶことができます。

ただ、公営霊園は霊園ごとに建墓について細かな規則がありますので建墓経験のある石材店をお選びになると安心です。

石材店にも大手~中小企業と規模の違いはありますが、対応面も確認すると良いでしょう。最初の契約時に対応してくれた担当者がきちんと建墓まで付き合ってくれる石材店とそうでない石材店があります。

お墓の契約は何度も経験するものではありませんので、建墓まで担当者がついてくれることで都度の確認や相談がしっかり行われ、トラブルなく建墓する可能性が高まります。

また、アフターケアの確認も大切です。例えば美郷石材では建墓後の万が一の破損に備えて10年間のアフターケアを用意させていただいていますが、建墓後のトラブルに対応してくれる石材店なのか?を確認することをおすすめします。

民営霊園の場合は、登録している石材店の中からしか選ぶことができません。

ただ、登録している石材店で各霊園ごとに墓石・区画の価格は統一されているので費用面での大きな違いはありません。

お墓参りが続けられる霊園・お墓選びを大切に

平成29年度の厚生労働省の調べによると東京都内だけで霊園数は約2,900ヶ所存在することが確認されています。

その中で墓地に空きがあり、一般に販売している霊園を探して石材店を決めたり、納骨堂を選択して管理者と契約を交わす必要があります。

人生でそう何度も経験することではありませ。「ペットと入れるお墓」「沿線から近いお墓」「跡継ぎが不要なお墓」など要望を伝えて、できるだけお墓のプロのアドバイスを受けながら決めていくことで納得のいくお墓選びにつながると思います。

この記事の取材協力先

美郷石材株式会社

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