新盆に帰省しなかった夫に教えられたこと

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家計が苦しい中、新盆は実家に帰省のはずが・・・

先日、実家の父が亡くなりました。

いつもの夏休みは経済的な事情もあって、一年おきに交互にお互いの実家に帰省していました。

でも、新盆にあたる今年のお盆休みは、夫も私の実家に一緒に帰省するものと思っていたら、「行かない」と言います。

夫の言い分は、「葬儀に二人で行ったし、その前も何度も容体が悪くなる度に帰っていたから、本当は余裕はないけど、お前だけでも帰っていいと言ってるんだからありがたいと思え」です。

「たしかに家計は厳しいけど・・・」と思う反面、私の帰省中、友達といろいろ予定を入れている様子になんだか釈然としませんでした。

実家に出掛ける時にダイニングテーブルに食事を並べる代わりに、父の遺影を置いて花とスーパーで買ったお供物を並べて出掛けました。勿論、夫には何も言ってません。

初盆から家に帰ると父の遺影の前に日本酒が

ちょっとした意地悪のつもりだったので、帰宅する頃には私自身、そんなことも忘れていました。

ところが部屋に入ってビックリ。

父の遺影はそのままで、前には日本酒を入れたコップまで置いてあります。

帰宅した夫に聞くと、「毎晩、オヤジさんと一杯呑んでた」と言うのです。

父にどんな話をしていたのかはわかりませんが、夫なりにお盆の間中、毎日供養をしてくれていたんだと知って高い交通費を払って義理で帰省することよりも大事なことがあると、教えられた気がしました。

O.Sさん(埼玉県) 派遣社員

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