互助会について

記事を保存しました

互助会生前予約についても多くのトラブルを聞きます。

本来、互助会や生前予約は決して悪い制度ではないと思います。簡単に言えば「いつかは来る死に対して事前に準備をすることにより、費用が軽減できる」ということなので良い制度なのです。

また、互助会制度は主には各地に自社式場をもつ大手葬儀社が運営しています。互助会制度を利用して使用できる葬儀社の自社式場は公営、貸式場、街の葬儀社の式場などよりは費用は高めですが、駅前など立地の良いところで、ホテルのように綺麗な式場タイプが多いのが特徴です。

トラブルになりやすい理由

基本的には良い制度なのに、はなぜトラブルが多いのか。

要因の1つとしては内容がきちんと伝わっていないケースが多いからです。今は葬儀業界の競争が激しくなっていて、マーケティングでいう「囲い込み」のために、互助会や生前予約専門の営業マンが日々電話や飛び込みなどで営業を行っています。

営業マンはどうしても結果を残さなければならないので、ついつい都合の良いところだけ説明したり、誇張表現によって誤解を与えたりしてしまい、トラブルにつながっていることも多いようです。

解約を申し出た場合に断られたり、返金が出来ないなどと言われることがあるようですが法的にも解約は認められています。その場合積立金の2割程度の手数料が必要となることが多いようです。

互助会を検討するときに気をつけたいこと

解約と総額費用の確認

互助会にまつわるトラブルで多いのがやはり費用と解約の際の対応についてです。

入会する以上、もし解約するとしたら?は後で後悔しないためにもきちんと確認する必要があります。

解約を希望する場合はどこに連絡をすればいいのか。必要なものはなにか。どのくらいの割合で戻ってくるのか。満期前の解約はどうなるのか。などきちんと確認したうえで契約をすればもし考えが変わって解約する際もスムーズに進めることができるはずです。

また、費用ですが、葬儀費用はいくつかの項目を合わせた総額の費用で確認することが大切です。葬儀に必要な備品、祭壇、式場、火葬場、料理、返礼品、車両費などです。詳細は葬儀費用についてを参照ください。

互助会制度を利用して自分が積み立てるプランにどこまで入っているのか、プランを利用して最終的にはどのくらいの費用が必要になるのかをしっかりと確認しましょう。できれば事前見積書をだしてもらい、明確な数字で確認をしたいところです。

費用の確認の仕方

葬儀は式に集まる人数、宗旨、家族の要望によって葬儀費用が大きく異なります。

例えば、あなたが互助会を検討している時に親族30人の仏式を想定していたとします。そこで、生花祭壇や基本の葬儀備品一式、親族30人がゆったり座れる50人収容の葬儀社の自社式場、料理30人が含まれているプランが80万円だったとしましょう。

別途火葬料と返礼品、安置費用、マイクロバスなどが必要なことを理解したうえで入会。月10,000円で7年ほどで満期になりました。

それから数年経って残念ながら葬儀が必要になって人数を確認すると、親族10人だけの葬儀になった場合。

式場は50人用なので広く感じ、料理は20人分(2日間で約12万円ほど)必要ありません。それでも、多くの場合プラン変更はできません。

こうなると、余分な支払いがあることを理解したうえで60万円のプランを利用するか解約して払い戻された現金で人数に見合ったお式を行うか。となります。

プランやセットと聞くとお得に感じてしまいますが、このように葬儀は人数で必要なものが変わり、必然的に費用も変わります。

含まれているものに対して人数が減ったら不必要な分は差し引けるのか。またはプラン変更ができるのか。できないならできないで、それを理解したうえで入る価値があるかを検討する必要があります。

こうすることで「思ったより費用がかかった」、「10人で100万円もかかった!」といったような思いをせずに済みます。

また、良心的な葬儀社では、はじめから適正価格で料金を設定しているので生前予約などは関係なく料金は一定の場合が多いです。予約することによって、大幅に割引がある場合などは逆に当初の料金を高めに設定している可能性が高いので、他の葬儀社と比較する事をお薦めします。

関連する記事

タグ一覧

注目の記事【PR】

あわせて読みたい

カテゴリ別ランキングRanking

冠婚葬祭のこと

もっと見る