「葬儀・葬式」に関連する用語一覧

斎主

斎主とは、祭祀を主宰する人のことです。神式の葬儀では、斎主が中心になって葬儀を行います。仏式の葬儀でいう僧侶、キリスト教の牧師にあたるものです。進行役は斎員といいます。神式では通夜を通夜祭、葬儀を神葬祭とよびます。どちらも神社では行わず、自宅や斎場で行います。また、通夜祭と神葬祭の間に、神式では遷霊祭という儀礼を行います。本来は別々...続きを読む

輿(葬儀)

輿とは、葬列の際に棺を納めて担ぐためのものです。古くは平安時代に、天皇、皇后、斎宮が葬送を行い、その際に使用されていたものです。庶民の葬儀に霊柩車が使われるようになったのは大正時代で、明治までは葬列を組んで、人力で棺を葬送していました。明治に入る前までは、葬送は夜間にひっそりと行われるもので、移動手段は座棺が中心でした。現在の葬儀の...続きを読む

清め塩

清め塩とは、葬儀に参列した後に自宅に戻る際に、玄関先で塩をふりかけて、清めるためのものです。会葬礼状の挨拶状や、返礼品に添えるなどして、清め塩が配られることも多くあります。清め塩の由来は、古事記でイザナギの尊が黄泉の国に妻のイザナミに会いに行き、その腐敗した姿を見て逃げ帰ってきて、海水で身を清めたというくだりがあります。日本人は古く...続きを読む

灌頂

灌頂とは、頭に水をかけて、悟りの位に進んだことを証する儀式のことです。仏教では、菩薩が最後の悟りを開いて仏になった時に、智水の灌頂を受けて、成仏する儀式として知られています。灌頂は、密教の儀式のひとつとしても知られ、香水を頭にそそぐ儀式のことを言い、受戒や修行者が上の位に上がる時に行なうものでもあります。日本では、日本天台宗の最澄が...続きを読む

鴨居

鴨居とは、和室の障子やふすまなどを建て込む目的で、上部にわたしてある横木の部分です。下の部分は敷居といいます。遺影写真を飾る時には、この鴨居にずらりと並べて飾る家もあるでしょう。遺影は、仏壇の真上を避け、横の鴨井に額受を使って飾るのが一般的です。仏壇の真上を避けるのは、仏壇にはご本尊をご安置しているため、ご本尊の上には何も置くべきで...続きを読む

御文

御文とは、蓮如が浄土真宗の教義を門徒に書簡で説いたものです。大谷派では御文、本願寺派では御文章といいます。本願寺が東西に分かれる前までは、御文として統一されていました。蓮如は浄土真宗本願寺八世で、布教手段として全国の門徒に仮名書きで法語を手紙にして発信していました。消息として書き送られたものでもあります。御文は、書簡文で教義をわかり...続きを読む

忌み言葉

忌み言葉とは、結婚式や葬儀の場において、使用を控えた方が良いとされる言葉です。読み方によっては、縁起の悪さを連想させる言葉などが忌み言葉とされています。葬儀、告別式、通夜などのお悔みの場においては、「重ねる」「重ね重ね」「返す返す」「再び」「くれぐれも」「たびたび」「いよいよ」「追う」といった言葉になります。不幸が重なる、不幸が再び...続きを読む

イフ共済

イフ共済とは、全日本葬祭業協同組合連合会(全葬連)が運営している会の名称で、全国の葬儀社が加盟店となっています。所定の入会金(1万円)を支払うと会員になり、葬儀の際には、葬儀基本料金の10パーセントが給付されるなどの特典があります。葬儀にかかる費用は、地域や宗旨で金額が大きく違ってきます。そのため、if共済会加盟店が定めた基本料金に...続きを読む

安位諷経

安位諷経とは、収骨を終えてから自宅や葬儀場などで営む法要です。遺骨をいったん家や葬儀場に持ち帰って行います。火葬場から会場へ戻る際には、水や塩でお浄めをしてから中に入ります。法要会場では、戻ってきた位牌、遺骨を祭壇に安置して、水、線香、花、ローソクをそなえます。僧侶が安位諷経の読経を行います。葬儀の後の初七日の法要を、葬儀当日に行な...続きを読む

洋型霊柩車

洋型霊柩車とは、霊柩車の中でも洋型のもののことです。宮型霊柩車と違い、金箔や漆塗りで寺院の屋根のような凝った装飾をしたものと違い、リムジン型の車輛を用いた、シンプルな寝台車型の霊柩車です。大型のステーションワゴンや高級車を改造して作ります。1989年に昭和天皇の葬儀で洋型霊柩車が使用されたことをきっかけに、一般的にも知られるようにな...続きを読む

湯灌業者

湯灌業者とは、湯灌のサービスを専門に行う業者です。湯灌は、必ず行わなければならないわけではないのですが、遺体を自宅へ運んで、湯灌で浄めることで、亡くなった人との最後の別れをしたいという希望者は多いものです。湯灌業者では、湯灌、メイクなどのエンジェルケア、場合によっては納棺までの一連のサービスをお願いすることができます。続きを読む

木魚

木魚は、お経を読むときにたたく木製の法具です。中国の仏教法具が江戸時代に日本につたわったものです。一般的に家庭で使用するものは、鈴のような形になっています。材料はクスノキやクワといった木材で、響孔と呼ばれる割れ目の部分から、刀を使って中を空洞に彫った形をしています。革や布で包んだばちで叩いて使用します。木魚を打つことで、拍子を取って...続きを読む

名木

名木とは、「故○○○○の葬儀 告別式 式場」などと書いて、会場の前にたてる看板のことです。告別式の日時などが書いてある、葬儀場の前の装飾看板のことです。案内看板は矢印などを書いて、駅から会場までの目印になるものですが、名木は会場前に設置する大型の看板のことをさします。木製のものや、ビルボード型のもの、花飾りのついたものなど、さまざま...続きを読む

末期の水

末期の水とは、息を引き取った人の口元を、水で潤すことを言います。「死に水を取る」も同意です。以前は、家族が臨終の間際に行なっていましたが、現在では、亡くなった人に、箸に脱脂綿を巻いて糸でしばったものを使って、水をふくませて口元を軽く湿らせるようにしています。割り箸を使い、生前に愛用していたごはん茶碗に水を入れてと末期の水を自宅で準備...続きを読む

法定伝染病

法定伝染病とは、家畜の伝染病の発生、蔓延を防止することを目的として、家畜伝染病予防法で対応を定めているものです。家畜伝染病と言われています。1998年までは伝染病予防法があり、人に感染する病気も、法定伝染病とよんでいましたが、現在では廃止されています。「感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律」が新しく制定され、人の感染...続きを読む

直会

直会とは、神事の最後に、神饌としてお供えしたものをおろし、参加者でいただくという行事です。また、下げられた供物も直会とよびます。お神酒や神饌を、神と共食するという意味があります。神社から餅などをいただくことを、直らうともいいます。神霊への供物を飲食することで、神霊との結びつきを強くし、その力をわけてもらうことで、加護してもらうという...続きを読む

放鳥

葬儀の際の放鳥とは、葬儀の最後の出棺の時に白鳩を放して、死者の追善を行うことをいいます。葬儀の最後に出棺の時間がありますが、その際、ヒノキなどのかごにあらかじめ鳥を入れて置いて、放鳥の儀式として一斉に空に放し、出棺の合図とします。一般的に個人の葬儀で放されるのは、白い鳩が多く、鳩は訓練されているので、会社の持っている鳩小屋に、戻って...続きを読む

神棚封じ

神棚封じとは、家族に不幸があった時に、神棚に半紙を貼って封印することをいいます。白い半紙で神棚の正面を隠すようにします。この半紙を貼る時には、家族ではなく第三者が行うものとされてきましたが、最近では遺族が行うことが多くなっています。本来は、遺族は死忌にそまっているため、第三者が行うとされています。神棚封じをして神棚の扉を閉めてしまっ...続きを読む

海外への搬送

日本に滞在していた外国籍の方が亡くなった時、自国へ遺体を搬送したいという希望がある場合があります。日本から海外に遺体を搬送するには、火葬した状態での搬送と、土葬することを前提に、エンバーミングをして納棺し、その状態で空輸するという方法があります。いずれにせよ、必要な書類があり、搬送のための費用がかかります。まずは大使館や領事館にも間...続きを読む

音楽葬

音楽葬とは、葬儀の中で、生演奏を行ったり、亡くなった家族の思い出の曲などを流したりするものです。無宗教葬では音楽をメインにした音楽葬を行い、仏式、神式、キリスト教葬などでは、供花に際して、献奏という形で音楽を流します。続きを読む

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