「法事法要」に関連する用語一覧

袱紗

袱紗とは、贈り物の金品を包んだり、上にかけて覆う目的で使用する四角い布のことです。大きさによって小ぶりのものを帛紗と書くこともあります。古くは貴重品を入れた箱の上にかけて使っていました。また、貴重品や贈答品を持ち運ぶ際に、風呂敷のように埃や汚れ、日焼け防止の目的で包んで使用したりしていました。袱紗は一枚の布地ではなく、裏を付け、四方...続きを読む

月参り

月参りは、故人の月々の命日に寺院から僧侶に来てもらい、家族で供養を行うことを言います。月命日の法要のことを言います。僧侶に読経をしてもらわない場合でも、家族で故人の好きだったものを供えて、仏前で供養をするのが一般的です。月命日には、仏壇や仏間を掃除し、花や季節の果物などをお供えするなどします。続きを読む

禰宜

禰宜とは、神社における神職の職名のひとつです。一般的な神社では、上から宮司、禰宜、権禰宜の順になっていて、禰宜は宮司を補佐する立場の職位です。禰宜は、ねぎらうの語源でもある「ねぐ」から来た言葉で、ねぐという言葉を目上の人に使う場合には「祈ぐ」と書き、祈る、祈願するという意味もあります。神の心を和ませ、その加護を願うという意味です。禰...続きを読む

礼服

礼服とは、冠婚葬祭といった場面で着用する洋服のことです。礼服は、自衛官、軍人、警察官、消防隊員など、仕事上の制服がある場合は、制服を着用します。学生の場合は、学生服など制服を着用しておけば、礼服として認められ、失礼もありません。本来の西洋式の礼装では、ホワイトタイとブラックタイのドレスコードがあります。ホワイトタイでは燕尾服を着用し...続きを読む

文殊菩薩

文殊菩薩とは、大乗仏教の菩薩で、智慧をつかさどる仏とされています。インドに実在した人がモデルとも言われてています。普賢菩薩とともに、釈迦の脇侍になっています。文殊菩薩像は、獅子の背の蓮華座に結跏趺坐し、右手に利剣、左手に経典を載せた青蓮華を持っています。密教の文殊菩薩像では、童子形のものも見られます。禅宗では、修行僧の姿をあらわす聖...続きを読む

白骨

白骨の御文とは、浄土真宗本願寺の八代蓮如の法語です。手紙風に書かれています。「朝には紅顔ありて、夕には白骨となれる身なり」という有名な一文があり、人間の無常を語り、念仏をすすめる内容になっています。蓮如の書いた消息を、圓如が編集したものとされています。消息とは手紙のことです。五帖で合計八十通あり、一帖から四帖までは年月日の順に並んで...続きを読む

宗旨宗派問わず

霊園の募集で「宗旨宗派問わず」という場合には、実際にはさまざまな解釈があります。霊園と言っても、寺院墓地、民間墓地、公営墓地とそれぞれに特徴がありますから、文字通り(仏教徒であれば)宗旨宗派は問わずに墓所を構えることができる公営霊園や、民営霊園もあります。「宗旨宗派問わず」だけでなく「宗教問わず」となっていれば、どんな宗教を信仰して...続きを読む

お経

お経とは、釈迦の教えを口伝で伝えたものを、誰でも読めるようにまとめたものをさします。お経はインドの経典が中国を経由して日本に伝わりました。日本国内のお経の種類は、俗に八万四千などとも言われていますが、正確な数はわかっていません。続きを読む

大本山

大本山とは、総本山の下にあって、所属の末寺を統括する寺院をさします。総本山が各宗派の本山を取りまとめる最高位の寺院とすると、大本山はその次に位の高い寺院です。位の高い順にいえば、総本山、大本山、本山といった風になります。別格本山という寺格がある宗派の場合は、総本山、大本山、別格本山、本山という順になるところもあります。続きを読む

総本山

総本山とは、仏教で各宗派の本山を取りまとめている寺院を指す言葉です。総本山にはその宗派の頂点に立つ門主、法主などがいます。江戸時代に宗教統制の目的で、本山、末寺の制度が確立され、本末制度として確立していきました。全ての寺院は宗派の本山寺院に支配されるため、幕府は総本山だけを管理すれば良かったためです。続きを読む

南無大師遍照金剛

南無大師遍照金剛とは、弘法大師空海に帰依するという意味です。遍照金剛の名号は、空海が唐に留学し、真言密教を極めた時の灌頂名です。「太陽のごとくすべてを照らす慈悲と、人を幸せにする仏さまの砕けることなき智慧の持ち主」という意味があり大日如来の別名でもあります。弘法大師の名前は広く知られており、歴史上、天皇から大師号を与えられた者は27...続きを読む

南無釈迦牟尼仏

南無釈迦牟尼仏とは、釈迦牟尼仏に帰依しますという意味です。天台宗の宝号や曹洞宗の本唄名に使われています。釈迦牟尼仏は、お釈迦さまのことです。釈迦族の牟尼(聖者)という意味です。南無は『すべてお任せします』という意味です。仏壇の中心も釈迦牟尼仏を本尊としてまつります。曹洞宗では、われわれは皆仏の子であり、生まれながらに物心を持っている...続きを読む

大日盆

大日盆とは、地蔵盆の後に行なわれる盆行事で、大日如来の縁日です。7月の一か月は盆月というように、お盆の行事が続きます。まず7月1日に朔日盆(釜蓋朔日)があり、地獄の釜の蓋が開きます。7月7日は7日盆で、七夕の節句です。お墓をきれいに掃除し、精霊棚や幡を安置します。棚幡から七夕の名前に変化したとも言われる所以です。12日の草の市には花...続きを読む

僧侶

僧侶とは、出家して仏教の戒律を守る修行者のことをさす言葉です。古代インドでは、家庭を捨てて出家し、旅をしながら修行する行者をさす言葉でした。サンスクリット語のsaṃghaから来た言葉で、僧伽とも言われます。元来は集団、共同体と言った意味があり、修行者の集団をあらわす言葉です。日本では、奈良時代には伝統的な出家と具足戒という僧団の禁則...続きを読む

十王信仰

十王信仰とは、死者が冥途に行くと、寒さや飢え、喉の渇きに苦しみながら七七日から三回忌までの間、冥途にいる王のもとをまわり、生前に行なったことの裁きを受けるというものです。十王は、生前の罪の重さによっては、死者を地獄へ送ったり、六道を輪廻させたりすることができます。平成末期には末法思想や、冥界思想とともに、十王信仰は広く浸透しました。...続きを読む

開祖

開祖とは、創始者にあたる人のことで、特に宗教や学問、芸能などで流派を最初に開いた人をさします。宗旨、宗派によって、創始者をあらわす言葉はさまざまです。始祖、中興、祖師、宗祖、高祖、派祖、開山、門祖、元祖、太祖、教祖などとも言われます。開祖は、開山、開基と同様に、新しく寺院を創建する際に、文字通り山や谷を切り開いて創建したことから来た...続きを読む

閻魔

閻魔とは、死者の生前の罪に対して判決を下すという地獄の王です。仏教の伝来とともに日本に入り、恐ろしいものの代名詞として知られるようになりました。日本では、地蔵菩薩と習合することで、信仰の対象にもなりました。閻魔の法廷には「浄玻璃の鏡」があり、死者が生前に行なった良い行動も悪い行動も、すべて映し出すとされています。法廷には地獄の書記官...続きを読む

梢付き塔婆

梢付塔婆とは、杉・松・柳などの生木に枝がついたまま立てる塔婆のことです。生木を立てることから「生木塔婆」、杉を用いることが多いことから「杉塔婆」とも呼ばれます。古来から杉は神聖な木だとされていたたため、よく杉が用いられていたといわれています。続きを読む

角塔婆

角塔婆は、五輪塔の形がもとになっており、五輪塔を簡略化した供養に用いられる四角柱です。角塔婆を簡略化したものが、一般的にお墓に立てられる板塔婆といわれています。五輪塔も角塔婆も、世界の構成している五大物質を表し、上から、空・風・火・水・地の梵字が書かれ、その下に故人の戒名が書かれています。側面には大日如来を表わす梵字と、その下に建立...続きを読む

七本塔婆

七本塔婆とは、初七日から四十九日(七七日忌)までの期間に行う、七回の法要ごとに合計七本の塔婆のことです。そもそも仏教では、死後四十九日のあいだ、七日ごとに閻魔大王により生前の所業を裁かれ、 四十九日目に判決が言い渡されるといわれています。 この四十九日目の判決の日が「忌明け(満中陰)」とされており、この忌明け法要(満中陰法要)までは...続きを読む

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