第1回 どうしてお葬式をするの?

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なぜ人はお葬式をあげるのでしょうか?

日々の暮らしの中で、どうしてお葬式をあげるのか?と考えることはあまりないことかもしれません。しかし、考えてみると、お葬式にはいろいろな意味や役割があることに気づきます。 ここでは初めてお葬式について考える方、初めて喪主を務める方が知っておきたいお葬式の基本情報をお伝えします。

お葬式の4つの意味と役割

物理的な観点でみた葬儀とは

遺体はそのままの状態では損傷(腐敗)をしてしまいますので、火葬土葬を行い物理的な処置を行う必要があります。お葬式において、最も基本的な役割といえるでしょう。

心理的な観点でみた葬儀とは

お葬式は物理的に火葬するだけではなく、遺される者の「心」に与える役割も大きなものがあります。不条理で受け入れがたい「死」に相対し、お葬式という儀式を通して、少しずつ「別れ」を受け入れる過程となります。

宗教的な観点でみた葬儀とは

宗教によって死生観は様々ですが、死者の霊をなぐさめる意味の儀式として行うことも広くみられています。

社会的な観点でみた葬儀とは

お葬式には、社会(親戚、ご近所や会社関係など)に対して故人の死を知らせる役割もあります。また、死亡届を出すなど行政手続きを経ることで、書類上の社会からの存在をなくすことも必要です。

お葬式は10人いたら10通りのお別れ

少子高齢化、核家族化、価値観の多様化、宗教離れやメディアの影響などを受け、葬送文化も大きく変わりつつあります。一般的なお葬式だけでなく、家族葬を望む人が増加し、はたまた無宗教形式や直葬(火葬のみ荼毘葬)で見送られる方も増えてきました。

お葬式の形式は時代とともに変化していますが、最期のお別れをきちんとすることで気持ちの整理やその方とのご縁や思い出、受け継いだことなどを改めて考え、感じる機会になるかもしれません。

はじめてのお葬式
好きな色のお花で祭壇を飾って・・・。

葬儀・お葬式でいのちの重みを感じる

お葬式は「いのちの重み」を再認識する機会といえます。お葬式を通じて、生と死の重さを知り、故人に寄せる想いや痛みなどを感じ、いのちの尊さを感じとる・・・

一概にいえるものではないかもしれませんが、どのような形でもお葬式をあげることで一つの心の区切りとなります。

昔から脈々と受け継がれてきたお葬式は、我々にいろいろなことを教えてくれています。

特集「はじめてのお葬式」、第2回は近年の葬儀の傾向とは?です。

はじめてのお葬式 目次

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