経験や知識が武器になる時代。50代60代こそ自信を持って挑戦してほしい

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人生100年時代に突入し、今後の人生をどうするべきか思い巡らせながら模索している方は多いと思います。

書籍やマスコミ等でも多様な働き方や生き方が推奨されていますが、方法論や考え方のレクチャーが多く、一歩踏み出すことに躊躇している方も少なくないでしょう。

そんな中、新型コロナウイルス感染症の影響で自宅待機や休業など予期せぬ事態に直面し、より一層、将来について考えることの大切さを実感したのではないでしょうか。
そこで50代60代の定年世代に向け、これからの人生の一助になりそうな人をピックアップし、アクションを起こす方法やきっかけなど聞いていきます。

ゴーロック!谷口さん取材記事

今回お話を伺ったのは、29歳でデザイン事務所を起業し、現在も代表取締役としてグラフィックデザイナー・イラストレーター等で活躍している谷口伸一さん(56歳)。

本業の傍ら、さまざまな個人活動や事業を展開し、現在も新しい取り組みをスタートさせるべく、勢力的に動いている谷口さんは、今話題のパラレルワークやプロボノをナチュラルに実践してこられた方です。

そんな谷口さんの人生ストーリーとともに、アクションを起こすきっかけ、リアルな提言やアドバイスなどをたっぷり伺いました。

※新型コロナウイルス感染症により遠隔映像インタビューを行いました(4月某日)。

ゴーロック!谷口さんインタビュー

沢山試したけど全て本気、全力で取り組むと人生楽しい

デザイン事務所経営の傍ら、色々な活動や事業をしてこられたそうですね
29歳の時にデザイン会社を起業し、グラフィックデザインやWEBデザインなど幅広く手がけてきました。自分自身もデザイナー兼イラストレーターとして活動していますし、今もこれがベース。そこから色んなものへと枝分かれしていきます。

現在56歳なので起業から25年間以上になります。起業して数年後、会社の休日も何かしたいと思い、本業と並行して色んなことをやってきました。

今回の取材をお受けすることになり、自分の人生を振り返ってみたのですが、色々なことに挑戦してきた人生でした。現在進行形ですけど。

挑戦した内容をぜひ教えてください
仕事の傍らなので個人活動も含まれますが、結果的に事業に結びついたことも多々ありました。ほとんどはその時代に流行ったもの、流行りそうなものにチャレンジしていった感じです。

昔から新しいことや楽しく稼ぐことが好きで、思いついたらすぐ行動してしまう性格。それに加えて、人と同じことをしたくないという気持ちが大きくて。

例えば、ねるとんパーティが流行った時に100対100の大規模お見合いパーティーを主催して成功させたり、アニメムシキングが流行した時代には海外からヘレクレスオオカブトを仕入れて育て、販売や講師をしたり。また、中古のポルシェ911をローンで購入して5年後に売却した時、買った時より高く売れたことに感激し、自動車販売業を始めたり…など。

カブト虫から高級車まで、興味のジャンルが広すぎですね
その都度ちゃんと本気で頑張っていますし、全てレッドゾーンで取り組んでいます。

カブト虫事業も、まずは「甲虫王者への道」というホームページを作って全国のカブト虫マニアの人たちと交流して知識を深めていました。

その後、専用の部屋を借りて数種類の世界のカブト虫を自ら育ててブリード販売。知識をつけたことで、講師として招かれて出張昆虫講座を開いたりなど、かなりマニアックな域まで達したこともあります。

ほかにも、不動産に興味を持ち、知識もないのに勢いで土地を買ってアパート経営したりね。その時期に流行り始めたシェア貸し展開を中心に、6年経営したのちに満室のまま売却。とにかくやってみたいと思ったことを真っ直ぐ行ってきました。

去年からは50〜69歳の大人の得意や特技をシェアする「ゴーロック!」というサイトの立ち上げや、キャンピングカーシェアの「ゴーキャン!」などの新しい取り組みも進めています。

もしかして…今キャンピングカーの中にいらっしゃいます?(遠隔取材時)
やっと気づかれましたね(笑)。今月から開始したカーシェア事業「ゴーキャン!」で使用するキャンピングカーの中です。先月買ったばかりの中古車ですが、事業を始めるにはまず自分が試さないとと思い、毎日乗っています。

今はコロナの影響でリモート主流だから、キャンピングカーの中で仕事もオススメですよ。移動オフィスだけど誰にも会わなくてすむし、毎日違う好きな場所で仕事できますからね。

ゴーロック!谷口さんインタビュー

挑戦しない人ほど、ネガティブな決まり文句を言う

谷口さんのように新しいことにチャンレンジすることには憧れますが、なかなか難しいです
よく言われますけど、僕からしたら「なんでやりたいことしないの?」「我慢しちゃうの?」と思ってしまいます。

とくに50代60代は人生の折り返し地点も過ぎて、いろいろ見えてるわけでしょ。身体が動けるうちに好きなことやっておかないと、あっという間に歳をとって後悔しますよ。

みんな「自分が死ぬ事」をあまり考えないですよね。だからなんとなく過ごししちゃう。人生を逆算して考えると、実はそんなに時間はないんです。

確かにそうなのですが、会社勤めだと難しいかも…
それは承知の上ですが、まずは自分のことを第一優先に考えてもらいたいと思います。

仕事しながらでも出来ることはいくらでもあります。「本当にこのままでいいのか」しっかり考えてみてください。

僕も家族がいますから理解できますが、奥さんや旦那さんに反対されることを恐れて躊躇してしまう人が本当に多い。考える前から諦めている場合も多いんじゃないかな。

谷口さんは誰かに相談したりしないのですか?
僕はほとんど相談しません。仮に相談したとしても、挑戦しない人や知識のない人は「えーできるの?」「損したらどうするの?」とネガティブな決まり文句を言いますから。

やりたいことを見つけたら、それで成功している人を見つけることが大切。そして同じような考えや思考を持っている仲間を探すとモチベーションが上がります。周りにいなくても、今はSNSもありますし簡単に見つかると思います。

そのためには、日頃から多方面に色んなアンテナを張っておく必要はありますけどね。

確かに経験者ならば、頭ごなしに否定はしないですよね
僕も不動産の事業を始めたいと思った時には、まずは外に出て物件を探してみたり、街の不動産屋さんを何回も訪ねてわからないことを聞きまくりました。

ネットで仲間を探したり体験談を見たりなど、横のつながりを広げると同時に、知識をつけながら一気に進めていきました。

自分が思う「手本になる人」がいれば相談もします。知識のある人と行動を共にするとモチベーションもキープでき、気持ちがダレることなく進められると思います。

ゴーロック!谷口さんインタビュー

自分の気持ちを優先する意識に変えてみて

具体的に、実際のアクションを起こすきっかけはどうすれば?
とにかく躊躇なくスタートすること。株の投資したいと思ったら口座をつくってお金をいれてみる。不動産投資をはじめたかったら、どこを目指すのか考え、不動産屋さんを周りながら勉強していく。

お金がないのは僕も一緒です。もっと銀行の融資を合理的に考え、レバレッジを効かせていくことが大切だと思います。

家や車のローンでは多額の借金ができるのに、なぜ自分の夢への融資をためらうのか理解に苦しみます。

知りもしないのに、やってもいないのに、なぜそんなに怖がっちゃうのか。じっくり考えていると躊躇してしまうから、とりあえずやってみましょう。

やはり「失敗したらどうしよう」という気持ちが大きいのでは?
やらない人のほとんどが「失敗するのが嫌だから」と言いますが、では今の仕事が本当にやりたいことなのか、充実しているのか、もう一度よく考えてみてください。

やらない人ほどネガティブなことを言いがちですが、挑戦や勉強は思い立った時しかできないんですよ。損や失敗をしても、次への大きな糧になります。

いずれ…なんて言って失敗ばかり考えていたら、もう何も言えなくなってしまいます。

それは耳が痛い人がたくさんいると思います
僕もたまには失敗もします。でもその全てが良かったと思えます。それはおそらく、自分で決めて選んできたことだからだと考えています。

大変だけど楽しいですし、やりたいことや好きなことができる喜びは大切です。

自分を幸せにしないと、周りを幸せにすることはできないですし、良い仕事やサービスは展開できません。自分の気持ちを優先する意識へと変えていくことが必要。まず一番に自分のことを考えよう。

年齢だけで断わられる時代のナンセンス

意識を変えるためにはどうしたらいいでしょう
確かに50代60代に頭が頑固な人が多いのは感じます。まずは嫌いなものを作らないこと、流行っているものを否定しないこと。音楽や文化も、自分たちの信じたものばかりやなく、新しいものを取り入れることが大事なんですよね。

好きな世界の中だけが正しいと思わず、勇気を出して外の世界も見て欲しい。とはいえ、今の50代60代は昔に比べて元気で若々しい人達も多いですよね。

やる気や体力も、若い人たちに負けない人たちが大勢います。そういう人たちが埋もれてしまうのはすごく勿体無いと思います。もっと自信を持って欲しい。

何事にも自信を持つことが大切ですよね
経験や知識を重ねてきたことは、もっと自信を持ってもらいたい。

だけど「人生100年時代」という割に、真ん中の世代である50代60代がないがしろにされている気がしてならないんです。

友人からも「職を変えたいけど、この年齢で雇ってくれる所も少ないから我慢して勤めている」と聞いたことがあります。

マスコミ等で、この年代は再チャレンジしにくい仕組みになっていることを目にしました。要はやりたくても出来ない、変わりたくても難しいんですよね。

エンパークもその部分をサポートしたいと考えています
確かに向上心のないダメダメな人もいるけど、何が出来るか、どんなスキルがあるかなども確認せず、年齢のみで断られたりするのは本当にナンセンスだと思う。

今は様々な職種がありますよね。若い世代は色んな職業を生み出し、自らで可能性を広げています。

僕ら50代60代も、そういった今風の働き方や生き方を真似しませんか?

人生経験や豊富な知識は負けないですし、若い頃にたくさん遊んできた時代の僕たちだからこそ、遊び・趣味・特技・裏技などを持っている人が多いんですよね。

知識や経験が「スキル・武器」になる時代

わかります!ひとつの事にすごく詳しい方、いらっしゃいますよね。
それなんですよ。釣りやアウトドアのことを語らせたら業界雑誌より詳しい人とか、バイクのカスタムが得意とか。僕も不動産投資やブロックチェーン、カブト虫ブリードの講義ができるほど詳しいなんて、一目ではわからないでしょ?

そういった知識や経験が「スキル」「武器」になる時代なんだということに気づいてほしい。これに気づいていない定年世代が多すぎる。

この「スキル」「武器」を活かして人生を謳歌してもらいたいと考え、50代60代向けのスキルシェアサービス「ゴーロック!」を始めました。

ゴーロック!谷口さんインタビュー

「ゴーロック!」とても面白そうですね。
50代60代に特化するところがポイントなんです。知らず知らずに長年あたためてきた自分の知識や経験が、誰かの役に立つなんて最高じゃないですか。

これを機に「自分は何が得意なんだろう」「どんなことが好きなんだろう」と知ってもらえたらいいなと思います。

とにかく、ビビるな、面倒臭がるな、恥ずかしがるな、ということ。

近くにいる人だけにアドバイスを求めず、前向きな考えの人やポジティブに動き回っている人から助言を受けるべきだよね。

まずは一歩踏み出さないと何も変わらないですよね。
すぐに一歩踏み出せないなら、モチベーションをあげる何かを見たり、作ったりしてみてください。歌でも映画でも何でもいいから、とにかく気持ちをあげて、その勢いで躊躇せず進むことです。

お金は溜め込むより使ってこそ価値がありますし、貯金なんてほどほどでいい。なんども言いますけど、僕もお金はありませんし、お金がないからこそ増やしたいと思って行動します。

自分はどうしたいか、これからどう生きていきたいか。じっくり考えて、それがなんとなく見えてきたら即行動してみてくださいね。

(取材・文章:ライター たなべりえ)

この記事の取材協力先

GO ROCK!(ゴーロック!)

https://gorock5069.com/


シェアキャンピングカー「GO CAM!(ゴーキャン!)」

https://gocam.jp/

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