逆さ屏風

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逆さ屏風の意味(逆さ屏風とは)

逆さ屏風とは、故人の枕元に屏風をさかさまに立てかけることです。

葬儀において、通常とは逆に行うことを、逆さ事と呼んでいます。経帷子は左前に着せる、足袋を左右逆にはかせるなどが、逆さ事です。

従来、人は死という特異な事態に対処するため、葬儀の際には死と自分たちが生きているこの世とを隔絶させようとしました。日常的に行うことを逆にする逆さ事も、その一つです。

また、この世と死者の住む世界では、物事が逆になっていると信じられていたことから、かつては夜に葬儀を行っていました。あの世は昼間で明るくて迷わずに済むという理由から、葬儀は夜に行ったといいます。

逆さ屏風のイメージ

逆さ屏風の実際

逆さ事は他にも、着物の帯を縦結びにする、着物の襟を足の方にしてかぶせるなど、さまざまなものがあります。

逆さ屏風は、安置した遺体の上に、魔除けの刀を置くなどの枕飾りの一環として、枕もとに用意します。

刃物は故人の足元に刃を向けて置きます。
逆さ屏風を行う理由は、悪霊から故人を守るためとも言われていますが、最近では省略され、見られること自体が少なくなくなってきました。

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