「神式」に関連する用語一覧

神社

神社とは、神道の信仰で神々を祀るための建物や施設の総称です。また、祭祀を行う組織そのものも神社とよびます。神社の区域は鳥居の内側を差し、神域としています。神社には、産土神、天神地祇、皇室、氏族の祖神、偉人や国家に功労のあった人などの霊が神として祀られています。続きを読む

巫女

巫女とは、神に奉仕する女性の総称です。神楽を舞うなどの神事を行い、神職の補佐的な役割を行います。古く巫女は神楽を舞い、祈祷を行い、占いや口寄せをするといった役割を担い、神から託されたメッセージを第三者に伝えるという立場にいました。近代以降では、神社における神事の際の奉仕などを行います。続きを読む

禰宜

禰宜とは、神社における神職の職名のひとつです。一般的な神社では、上から宮司、禰宜、権禰宜の順になっていて、禰宜は宮司を補佐する立場の職位です。禰宜は、ねぎらうの語源でもある「ねぐ」から来た言葉で、ねぐという言葉を目上の人に使う場合には「祈ぐ」と書き、祈る、祈願するという意味もあります。神の心を和ませ、その加護を願うという意味です。禰...続きを読む

手水の儀

手水の儀とは、神道の葬儀の時に、身を清めるために行うものです。通夜式、納棺の儀式などの前に、式場に入場する際に行ないます。一般的に水の入った手桶は入口に準備されています。これを御神水といいます。桶からひしゃくに水をくみ、左手、右手、左手とかけ、最後の左手の水で、口を軽くすすぎます。最初にくんだ水を三回に分けて使います。最後に懐紙で手...続きを読む

後祓いの儀

後祓いの儀とは、神式の葬儀で出棺の後に払い清めることです。出棺祭の後、神職が関係者や家の周り、屋内を清めます。神道では、死は穢れという考えがありますから、こうして出棺の後は周りを清める行事を行います。神道の葬儀は、通夜祭、遷霊祭、神葬祭、出棺祭、後祓いの儀、火葬祭、帰家祭という順序で行われます。出棺が終わると残った人は祭壇を片づけた...続きを読む

宮司

宮司は神職の職階で、神職や巫女をまとめる神社の長です。宮司は神主と混同されることも多いのですが、現在は神社で一番偉い人は、一般的に宮司のことをいいます。宮司と神主は、古くはほぼ同じ意味があった言葉です。神主は神職のことで、神社を代表する人という意味でした。1946年に神職制度が制定された際には、宮司、権宮司、禰宜、権禰宜の主に4つの...続きを読む

神主

神主は、古くは神社で神に仕える神職の長で、中心になって神を祭り、祭儀、社務を行う代表的な役割を担う人のことをさした言葉です。現在では、一般に神主と言うと、神職を行う人の総称として使われる言葉になっています。神主には職階があり、宮司、禰宜などはそのひとつです。神主の仕事は、戦前までは男性のみの仕事でしたが、戦後は女性も神主ができるよう...続きを読む

祝詞

祝詞とは、神事の行事で神主が神前で唱える言葉のことをいいます。日本人は古くから、言葉には魂があると信じてきました。これを「言霊」と言います。神さまにお願いごとをする時や、感謝の気持ちを表すときには「言霊」を込めて読み上げるというのが、祝詞の意味です。「言霊」は言葉に出したことがそのままかなうといいます。祝詞を声に出して読むことを奏上...続きを読む

三方

三方とは神道の神事で神饌をのせる台のことです。全面と左右の三方に穴を開けた台です。四方に透かしたものは四方といいます。供物をのせる台は衝重といいます。衝重にはさまざまなタイプがあります。三方の穴は、宝珠の形などが用いられています。木製でひのきなどの素材が使われています。仏、法、僧にかけて仏式で使う際には三方は三宝と書きます。三方には...続きを読む

斎主

斎主とは、祭祀を主宰する人のことです。神式の葬儀では、斎主が中心になって葬儀を行います。仏式の葬儀でいう僧侶、キリスト教の牧師にあたるものです。進行役は斎員といいます。神式では通夜を通夜祭、葬儀を神葬祭とよびます。どちらも神社では行わず、自宅や斎場で行います。また、通夜祭と神葬祭の間に、神式では遷霊祭という儀礼を行います。本来は別々...続きを読む

直会

直会とは、神事の最後に、神饌としてお供えしたものをおろし、参加者でいただくという行事です。また、下げられた供物も直会とよびます。お神酒や神饌を、神と共食するという意味があります。神社から餅などをいただくことを、直らうともいいます。神霊への供物を飲食することで、神霊との結びつきを強くし、その力をわけてもらうことで、加護してもらうという...続きを読む

百日祭

百日祭とは、神道で故人の死後100日目に行う祭事です。仏式でいう百箇日に当たります。百日祭以降は、一年祭、三年祭、五年祭、十年祭となり、それ以降は五年おきに御霊祭を行います。仏式での「法要」は、神道では「御霊祭」という名前になります。百日祭は、斎場、墓前、自宅で行われるのが一般的で、神社では行われません。「御玉串料」「御神前」などと...続きを読む

合祀祭

合祀祭とは神道で、忌明けの五十日祭から百日祭の間に、仮霊舎にお祀りしていた故人の霊祀を祖霊舎に移し、合祀する儀式になります。本来は、この祭儀は夜間に行なわれるものです。この後、霊璽は祖先の霊に合祀され、一緒にお祀りすることになります。合祀することで、故人の御霊が代々の祖霊とともに、一家の守護神となる大切な儀式です。合祀祭を終えると、...続きを読む

霊前祭

霊前祭とは、仏教の法要にあたる祭式です。霊前祭は、翌日祭・十日祭・二十日祭・三十日祭・四十日祭・五十日祭・百日祭という風に続きます。霊前祭は、自宅か斎場で行い、神社では行いません。仏教でいう忌日は斎日と言われ、亡くなった日から十日ごとに定められています。十日祭から四十日祭は、近年では省略されることが多くなっています。年式祭は一年、三...続きを読む

霊号

霊号は、仏教でいう戒名のような役割をするものです。仏教で戒名を位牌に書くように、神道では、霊璽(霊代)に霊号を書きます。亡くなった人の御霊としての名前です。霊号は、生前の名前に、称名(たたえな)、尊称、結辞などを重ねて記します。称名は、成人男性では「大人(うし)」女性は「刀自(とじ)」が使われる事が一般的です。身分や年齢、性別を表す...続きを読む

神道十三派

神道十三派とは、第二次大戦以前に、明治政府から公認されていた教派神道が13教派あったことからそうよばれています。1876年に黒住教が別派特立を許可されてから、1945年の宗教団体法の廃止までには、国家の祭祀としての神社神道に対して、教祖、教理、教会、牧師などの宗教組織を持ち、宗教団体として公認されていた教派神道が13派ありました。神...続きを読む

神道

神道とは、日本に古来から伝わっていた八百万の神様への信仰に、仏教、道教、儒教などが影響して展開した宗教です。日本独特のもので、一つの神様だけを信じる信仰とは異なります。伝統的な信仰や儀礼を神道として認識するようになったのは、仏教伝来があったからとも考えられています。古くは神仏習合という風に、神道と仏教は区別されずに、神道の神様も仏教...続きを読む

一年祭

一年祭とは、故人が亡くなって1年後に行われる神道の祭祀のことで、仏式でいう一周忌のことです。故人の祥月命日に、故人と近しかった人を招いて行います。一年祭は祖霊舎(それいしゃ)の前で行う場合もありますが、霊園にある施設や、墓前で行って、そのまま墓参するということもあります。神社の会館や社務所は、百日祭以降は穢れも落ちて使用ができるよう...続きを読む

手水

手水とは、神社の鳥居をくぐってすぐにある手水舎で、拝礼の前に手を洗うことをいいます。その際につかう水を指すこともあります。神社でおまいりをする祭には、手を洗い口をすすいで身を清めます。水は罪や穢れを洗い流すものと考えられていることから、境内に入る前には、自然の川や湧水で身を清める習わしがありました。続きを読む

遷霊祭

遷霊祭とは、神道で故人の魂を、霊璽とよばれる神道の位牌にあたるものに、移す儀式です。式場や自宅で行う際には、灯りを消して暗い中で行なわれます。斎主が棺の前に安置してある白木の霊璽を棺の方に向けて、故人の霊が還るよう、遷霊の詞を唱えます。斎主が棺に拝礼するので、参列者も同様にします。魂が遷った霊璽を祭壇に安置した仮霊舎に納めてから、灯...続きを読む

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