「密教」に関連する用語一覧

マントラ

マントラとはサンスクリット語で文字、言葉を意味します。真言と訳され、密教では仏や菩薩の誓い、教え、功徳などがある言葉とされています。賛歌、祭詞、呪文などもマントラに含まれます。インドにおいてはヴェーダ聖典とその本文のことをマントラとしています。祭式の中で唱える賛歌、歌詠、祭司、呪文などを集大成した文献です。タントラ教においてはシャク...続きを読む

金剛鈴

金剛鈴は金剛杵の形をしていて、片方が鈴になっています。仏の注意をひき、歓喜させるために鳴らし、修行者を励まします。密教の法具のひとつです。金剛鈴は、金剛杵と同じように、独鈷鈴、三鈷鈴、五鈷鈴、宝珠鈴、宝塔鈴というように種類があります。この五種類を一組として五種鈴と言われていて、それぞれの金剛鈴は五智如来を象徴しています。壇の中心には...続きを読む

お経

お経とは、釈迦の教えを口伝で伝えたものを、誰でも読めるようにまとめたものをさします。お経はインドの経典が中国を経由して日本に伝わりました。日本国内のお経の種類は、俗に八万四千などとも言われていますが、正確な数はわかっていません。続きを読む

雑密

雑密とは、真言密教や天台密教が成立する前に、奈良時代にはあったという初期の密教です。大日如来出現以前の密教を雑密といい、これが密教の初期と考えられています。雑密には呪術的な要素が多く、体系化される以前の密教で、祭祀宗教であるバラモン教のマントラの影響を強く受けています。雑密の修行は山の祖霊を信仰する山岳信仰に基づいたもので、インドの...続きを読む

東密

東密は、真言宗の密教です。天台宗の台密に対して言われます。空海が伝えた密教で、真言宗の東寺が根本道場になっています。東密は、大日如来を主尊とし、大日如来と釈尊は別体とすること、金剛頂経より大日経を重んじるという二つの特徴があります。「秘奥の三密」は、身密、語密、意密のことを指し、仏陀の深い悟りを説く教えです。東密には、本有学派、修生...続きを読む

台密

台密とは、日本天台宗の密教のことです。真言宗の密教である東密に対して、台密があります。天台宗の教えに融合していて、最澄、円仁、円珍らが唐から伝えたもので、円暦寺や園城寺を中心に発達しました。最澄は、天台宗の生徒の日常生活の規範として、止観業と遮那業の二つを設けました。台密はこの遮那業にあたります。真言密教に学び修行することで、最澄は...続きを読む

千日回峰行

千日回峰行は、平安期に相応が始めたもので、百日回峰行を終えて、さらに選ばれた者だけが行うことができたといいます。厳しい修行で、途中で続けられなくなったら自害するという決意で行うため、首をくくるための死出紐と両刃の短剣を持って行へ出ます。千日回峰行は7年間にわたる修行です。7年間にわたり通算千日をかけて行います。続きを読む

阿闍梨

阿闍梨とは、弟子の模範になるような位の高い僧侶のことを言います。阿闍梨は、梵語のアーチャーリヤの音写で、日本語に訳すると軌範師、教授、正行という意味があります。一般的に仏教で阿闍梨と言えば、弟子を教える規範となる師であり、僧侶の階級の名称ということになります。密教では、決められた修行を終え、伝法灌頂を受けた僧侶を阿闍梨といい、伝法灌...続きを読む

密教

密教とは、教団の中で秘密の教義と儀礼を、師資伝承によって伝えていく仏教のことをいいます。密教と逆の立場にあるのが顕教です。顕教は広く大衆に向かって世界観を語り、明瞭な言葉で仏教の教えを説くスタイルです。密教はその反対で、信者だけが非公開な教団内で修行を行います。神秘主義的、象徴主義的な教義が中心になっています。宗教体験には神秘的な側...続きを読む

護摩

護摩とは、密教における修法の代表的なもののひとつです。サンスクリット語のホーマから来た言葉で、焚焼や祀火の意味があります。バラモン教やヒンドゥー教の儀礼で、供物を燃して出た煙を天上の神にささげて、祈願とする祭式です。火は如来の真実の智慧の標示で火の中は清浄の場であると考え、供物は煩悩にたとえられています。火で焼くことでお浄めとし、無...続きを読む

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