「僧侶」に関連する用語一覧

大蔵経

大蔵経とは、仏教聖典を総集したものです。中国における仏教経典の総集をさす言葉です。漢語だけでなく、パーリ語、チベット語、モンゴル語、満州語、日本語に訳されたものも、大蔵経とよんでいます。内容は、経・律・論の三蔵を中心に、それらの注釈書を加えた内容になっています。僧侶としての生活規律を説いたものが律蔵、説教をまとめた経蔵、それを解説し...続きを読む

真言宗智山派

真言宗智山派とは、真言宗から別れた新義真言宗の一派です。宗祖覚鑁が真言宗の教義に念仏を加え、高野山の大伝法院で布教につとめました。そのため、本山との間で紛争になり、1140年円明寺を開き分立しました。現在は京都智積院を本山とする真言宗智山派と,奈良県桜井市の長谷寺を本山とする真言宗豊山派が二大宗派となっています。新義真言宗本山は和歌...続きを読む

神宮寺

神宮寺とは、神社に付属して建てられた仏教寺院です。奈良時代、日本固有の神道と、外来である仏教との調和、融合のために唱えられた教説が神仏習合です。神宮寺はその結果生まれました。多くは神社に付属して建てられ、仏教施設や山内寺院として建設がされました。運営は仏教僧や寺院が行っていました。社僧と言われる神宮寺に住んで仏事を行う僧侶が、神社の...続きを読む

お経料

お経料とは、仏教において、通夜・葬儀・告別式や法事法要の際に、僧侶にお経をあげてもらったことに対する謝礼を指す言葉です。謝礼の封筒の表書きとしても用いられることがありますが、お経料という言葉を用いず「お布施」という言葉を用いることが良いとする考え方もあります。続きを読む

ムスリム

ムスリムとは、アラビア語でイスラム教徒のことです。アッラーの唯一神を信仰し、コーランを経典としています。ムスリムになるには、別のムスリムが証人となって、シャハーダという信仰告白を行います。また、父親がムスリムである場合は、子どもは自動的にムスリムになります。ムスリムは世界宗教で、アラビア、中近東を中心に、アジア圏のインドネシアやマレ...続きを読む

式辞

葬儀における式辞とは、葬儀の際に主催者が述べる挨拶になります。特に社葬のような大型の葬儀では、葬儀委員長があいさつを行うケースが多いようです。葬儀によって、式辞が省略されることもありますが、一般的には、開式の辞→僧侶入堂→読経→引導と続いた後に、式辞を行います。個人葬や身近な人だけを集めた葬儀では、葬儀委員長にあたる人を立てないこと...続きを読む

忌中払い

忌中払いとは、四十九日の間には精進料理を食べて故人の供養をしてきた人たちが、忌明けに精進落としで肉や魚を食べて、通常の生活に戻るけじめになる会食のことです。地方によってさまざまな呼び方があり、忌中引き、お斎、御苦労呼、法宴、座敷洗い、忌払いなど、地方や宗派でさまざまな言い方があります。続きを読む

合掌

合掌とは、両手をあわせて仏を拝む時の礼法です。サンスクリット語のアンジャリの訳で、インドの敬礼作法の一種が仏教に取り入れられたものです。南アジア一帯の仏教国では、挨拶の代わりに合掌して相手に礼を尽くします。インドでは、右手は清浄、左手は不浄を表しますが、仏教では、右手が仏、左手は衆生を表しています。この右手と左手を合わせることで、仏...続きを読む

律宗

律宗とは中国で始まった大乗仏教の宗派のひとつで、四分律という戒律を持ちます。受戒することで成仏するとしていて、戒律を守り実行することが教義になっています。本山は唐招提寺です。南都六宗のひとつで、中国では中国仏教十三宗のひとつでもあります。律宗を日本に伝えたのは、鑑真です。鑑真は唐の僧侶で十四歳の時に出家、二十一で長安の実際寺の弘景律...続きを読む

斎主

斎主とは、祭祀を主宰する人のことです。神式の葬儀では、斎主が中心になって葬儀を行います。仏式の葬儀でいう僧侶、キリスト教の牧師にあたるものです。進行役は斎員といいます。神式では通夜を通夜祭、葬儀を神葬祭とよびます。どちらも神社では行わず、自宅や斎場で行います。また、通夜祭と神葬祭の間に、神式では遷霊祭という儀礼を行います。本来は別々...続きを読む

鴨居

鴨居とは、和室の障子やふすまなどを建て込む目的で、上部にわたしてある横木の部分です。下の部分は敷居といいます。遺影写真を飾る時には、この鴨居にずらりと並べて飾る家もあるでしょう。遺影は、仏壇の真上を避け、横の鴨井に額受を使って飾るのが一般的です。仏壇の真上を避けるのは、仏壇にはご本尊をご安置しているため、ご本尊の上には何も置くべきで...続きを読む

安位諷経

安位諷経とは、収骨を終えてから自宅や葬儀場などで営む法要です。遺骨をいったん家や葬儀場に持ち帰って行います。火葬場から会場へ戻る際には、水や塩でお浄めをしてから中に入ります。法要会場では、戻ってきた位牌、遺骨を祭壇に安置して、水、線香、花、ローソクをそなえます。僧侶が安位諷経の読経を行います。葬儀の後の初七日の法要を、葬儀当日に行な...続きを読む

隠元

隠元とは、江戸時代前期の僧侶です。黄檗宗の開祖で、明から来日しました。明朝禅を伝え、日本の禅宗に大きな影響を与えました。黄檗宗は、明風の伽羅様式や読経のスタイル、法要様式などが特徴的です。中国福建省の出身の禅宗の僧侶で、1654年、63歳の時に来日し、インゲン豆、西瓜、蓮根、孟宗竹、木魚などを日本に紹介した人としても知られています。...続きを読む

聖徳太子

聖徳太子とは、飛鳥時代の摂政です。593年に推古天皇が即位したときに、摂政として補佐役となり、政治を助けました。冠位十二階、十七条憲法を設定し、小野妹子を隋へ派遣して国交を開きました。仏教を保護し、法隆寺、四天王寺などの多くの寺院を建立したことでも知られています。馬小屋の前で生まれたという伝説から厩戸皇子(うまやどのみこ)と呼ばれま...続きを読む

葬儀ローン

葬儀ローンとは、葬儀会社が窓口になって取扱いを受け付けている、消費者金融や信販会社、クレジット会社などのローン商品の総称です。労働金庫や信用金庫でも取扱い商品があるところがあります。当然、銀行と消費者金融では金利が違ってくるので注意が必要です。ブライダルローンなどに比較して、短期間の融資も可能になるので、故人の口座が凍結されてしまっ...続きを読む

逮夜

逮夜とは、命日や七日ごとにある忌み日の前日の夜を指す言葉で、亡くなった日の前夜という意味です。一般的には、四十九日や一周忌などの供養の日の前日、命日の前夜に法要を営む事をいう言葉です。逮夜の法要では、集まった人たちに飲食の席を設けて接待します。故人は亡くなった日から七日ごとに閻魔大王などに裁きを受けるとされています。そして四十九日に...続きを読む

葬式仏教

葬式仏教とは、葬式と法事だけを表面的にとりおこなう、現代の仏教界を批判して使われる言葉です。本来の仏教は、葬礼を重視するような教えはなく、救済や真理を追究する宗教であったはずが、現代の日本においては、”葬儀のために寺があり僧侶がいる” といった状態になってしまっていることを、揶揄して使う表現でもあります。続きを読む

日蓮正宗

日蓮正宗とは、富士門流ともいわれ、日蓮宗の一派です。日蓮系の教団は日蓮宗、顕本法華宗、日蓮正宗、日蓮本宗など多数あり、その中の一つです。日蓮正宗は、静岡県富士宮市の大石寺が本山になっています。南条時光の外護を受けた寺院です。鎌倉時代の日蓮宗の僧侶、日興によって開創されました。日興は日蓮が亡くなると身延山で日蓮の墓所を守っていましたが...続きを読む

大念佛寺

大念佛寺は、日本最初の念仏道場として知られている融通念仏宗の総本山です。融通念仏宗は浄土教の宗派の一つです。大阪市平野区にあり、1127年に開創されたといいます。開祖で天台宗の僧侶であった良忍は、四天王寺で聖徳太子が夢のお告げに現れ、自分の念仏の功徳は全ての人に融通し、全ての人の念仏もまた融通することで自分の功徳になるという思想に達...続きを読む

ダライ・ラマ14世

ダライ・ラマ14世とは、チベット民族の精神的指導者です。1935年チベット東北部の自作農を営む家に生まれ、2歳の時にダライ・ラマ法王13世に認定されました。1951年まではチベット君主をつとめましたが、1959年にインドに亡命して政治難民になりました。現在北インドのダラムサラに住んでいるダライ・ラマ14世は、法的には亡命政権の長とい...続きを読む

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