「仏教」に関連する用語一覧

お経

お経とは、釈迦の教えを口伝で伝えたものを、誰でも読めるようにまとめたものをさします。お経はインドの経典が中国を経由して日本に伝わりました。日本国内のお経の種類は、俗に八万四千などとも言われていますが、正確な数はわかっていません。続きを読む

花立塔婆

花立塔婆とは、静岡県東部(富士市・富士宮市・沼津市)で用いられる塔婆のことです。静岡県東部の一部地域では、元々お墓参りの際に竹製の花立を檀家同士で名刺の代わりに置き合う慣習がありました。竹製の花立を置き、花をお供えし、檀家の皆さんでご先祖を供養していたようです。時代の変化によって、竹製の花立と生花を置いた後の対応が大変だったため、花...続きを読む

大黒天

大黒天とは七福神のひとつで、肩に大きな袋を背負い、右手には内出の小槌を持った姿が有名です。米俵の上に乗って、福々しい姿が印象的です。もともとはサンスクリット語でマハーカーラと呼ばれるインドの神さまです。漢字にすると摩訶迦羅となり、マハーは大、カーラは黒の意味があるので、この名前がつきました。インドでは、ヒンドゥー教の主神であるシヴァ...続きを読む

摩利支天

摩利支天とは、護身、勝利、開運などをつかさどる神として信仰を集めています。猪の背中に乗っていることから、亥年の守り神とも言われています。三面六臂で走駆する七頭の猪に乗っています。また、蓮の花の上で座っている像もあります。元来は女神の像でしたが、男神像として作られた像もあります。もともとはインドの女神、マーリーチーに由来していて、サン...続きを読む

弁財天

弁財天とは、仏教の守護神の天部のひとつ、ヒンドゥー教の女神、サラスヴァティーが仏教や神道に取り入れられた呼び名です。日本には古来から八百万の神々がいますが、七体の神仏を選んで七福神としました。その七福神の中で紅一点の存在で、琵琶を弾く姿でも良く知られています。もともとは川の女神で、水の流れがさらさらと聞こえることから、弁舌や音楽の女...続きを読む

南無大師遍照金剛

南無大師遍照金剛とは、弘法大師空海に帰依するという意味です。遍照金剛の名号は、空海が唐に留学し、真言密教を極めた時の灌頂名です。「太陽のごとくすべてを照らす慈悲と、人を幸せにする仏さまの砕けることなき智慧の持ち主」という意味があり大日如来の別名でもあります。弘法大師の名前は広く知られており、歴史上、天皇から大師号を与えられた者は27...続きを読む

南無釈迦牟尼仏

南無釈迦牟尼仏とは、釈迦牟尼仏に帰依しますという意味です。天台宗の宝号や曹洞宗の本唄名に使われています。釈迦牟尼仏は、お釈迦さまのことです。釈迦族の牟尼(聖者)という意味です。南無は『すべてお任せします』という意味です。仏壇の中心も釈迦牟尼仏を本尊としてまつります。曹洞宗では、われわれは皆仏の子であり、生まれながらに物心を持っている...続きを読む

雑密

雑密とは、真言密教や天台密教が成立する前に、奈良時代にはあったという初期の密教です。大日如来出現以前の密教を雑密といい、これが密教の初期と考えられています。雑密には呪術的な要素が多く、体系化される以前の密教で、祭祀宗教であるバラモン教のマントラの影響を強く受けています。雑密の修行は山の祖霊を信仰する山岳信仰に基づいたもので、インドの...続きを読む

東密

東密は、真言宗の密教です。天台宗の台密に対して言われます。空海が伝えた密教で、真言宗の東寺が根本道場になっています。東密は、大日如来を主尊とし、大日如来と釈尊は別体とすること、金剛頂経より大日経を重んじるという二つの特徴があります。「秘奥の三密」は、身密、語密、意密のことを指し、仏陀の深い悟りを説く教えです。東密には、本有学派、修生...続きを読む

台密

台密とは、日本天台宗の密教のことです。真言宗の密教である東密に対して、台密があります。天台宗の教えに融合していて、最澄、円仁、円珍らが唐から伝えたもので、円暦寺や園城寺を中心に発達しました。最澄は、天台宗の生徒の日常生活の規範として、止観業と遮那業の二つを設けました。台密はこの遮那業にあたります。真言密教に学び修行することで、最澄は...続きを読む

天上天下唯我独尊

天上天下唯我独尊とは、釈迦が誕生した時に言ったとされる言葉です。釈迦は誕生すると四方に七歩ずつ歩き、一方の手で天を、もう一方の手で地を指し「天上天下唯我独尊」と唱えたという『長阿含経』の話しに基づいています。この世に個として存在する「我」より尊い存在はないという意味で、人間の尊厳を表した言葉です。「我」は釈迦のことではなく、この世に...続きを読む

聖地

聖地とは、宗教的に重要な意味のある場所、神聖とされている場所のことです。具体的には、ユダヤ教のエルサレム、シナイ山、キリスト教のエルサレム、ベツレヘム、バチカン、イスラム教のメッカ、メディナ、エルサレム、チベット仏教のラサ、ヒンドゥー教のベナレス、神道では、出雲大社、伊勢神宮といった地名があげられます。その宗教や信仰にとっての本拠地...続きを読む

巡礼

巡礼とは、宗教上の聖地を巡る行為のことをさします。神社、寺院を訪ね、礼拝して歩くことです。また、国内にとどまらず、各宗教の聖地を訪問することも巡礼といいます。キリスト教やイスラム教の巡礼は、一つの聖地を目的地として、直線型に巡礼するものが一般的ですが、アジア圏で見られるものは、複数の聖地があり、それを順にまわっていく回国型になっています。続きを読む

エンゲイジド・ブッディズム

エンゲイジド・ブッディズムとは、仏教徒が社会問題に取り組む運動のことで、1960年代にベトナム出身の禅僧ティク・ナット・ハンのムーブメントで広く知られるようになりました。ティク・ナット・ハンはベトナム戦争下での平和活動や社会支援を行い、渡米して戦争の終結を訴えました。1964年の「Engaged Buddhism」後も詩、著作を通じ...続きを読む

ティック・ナット・ハン

ティック・ナット・ハンは、1926年ベトナムのフエ出身で、16歳で得度した禅僧です。ダライ・ラマ14世と並ぶ活動家としても知られています。現在はフランスに亡命し、フランスやアメリカを中心に活動しています。ベトナム戦争中、サイゴンで社会奉仕青年学校を設立し、爆撃を受けた村を再建。仏教の非暴力と慈悲の精神に基づき、学校や医療センターを建...続きを読む

梵天

梵天とは仏経の守護神の天部のひとつです。インドでは宇宙の根源とされたブラフマンを神格化し、仏教に取り入れました。梵天は、釈迦が悟りを開いた時に、それを他人に知られないようにしようとしたことを叱咤し、釈迦の教えを広めるように諭したといわれています。また、釈迦が入滅する際には、迎えに来たとされています。梵天は天部の中では最高位の存在で、...続きを読む

毘沙門天

毘沙門天とは、仏教の天部の神で、持国天、増長天、広目天とともに四天王のひとつになっています。サンスクリット語では、ヴァイシュラヴァナとよばれていて、毘沙門がその音写です。意味は「全てのことを一切聞きもらすことのない知恵のある者」だといいます。インドでは財宝の神さまとされています。毘沙門天の姿は、右手に宝塔、左手に宝棒や三叉戟を持ち、...続きを読む

廃寺

廃寺とは、廃止された寺院、または寺院を廃止することをさす言葉です。廃寺に至る理由はさまざまありますが、最終的には寺院として継続することが難しくなったから廃止したということになります。廃仏毀釈の時などの宗教弾圧によって寺院が破壊され、続けていくことができなくなったもの、経済的に継続が難しくなったもの、地震や戦争などで寺院が崩壊し、再建...続きを読む

涅槃仏

涅槃仏とは、釈迦が入滅する際の様子をあらわした仏像です。タイのワット・ポーにある大型の涅槃仏は有名です。右手を枕に頭は北向き、顔は西向きに寝そべった姿があらわされています。この姿勢から、一般に人が亡くなった時に北枕に寝かす由縁になったといわれています。足の裏には宇宙観を表すも文様が描かれています。右脇を下に両足は上下に重ねた体勢で眠...続きを読む

涅槃会

涅槃会とは、釈迦の入滅の日に行なわれる法要です。釈迦の入滅の日は諸説ありますが、2月15日とする説が一般的です。寺院によっては3月15日に涅槃会を行うところも少なくありません。実際の入滅の日時ははっきりとはしませんが、南伝仏教では、ヴァイシャーカ月の満月の夜とされています。インドの暦によれば、ヴァイシャーカ月は第2の月という意味があ...続きを読む

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