「インド」に関連する用語一覧

阿修羅

阿修羅とは、仏教の守護神で八部衆のひとつです。大乗仏教では、阿修羅は闘争的な性格が理由で、五趣と畜生の間に追加され、六道のひとつの阿修羅道の主になりました。インド神話では、鬼神の一種で、サンスクリットのアスラから来た名前です。インドではアスラは悪神です。ヒンドゥー教では帝釈天と常に戦っている存在です。争いのたえないことを修羅場と言い...続きを読む

鳥葬

鳥葬とは、野山に亡骸を置いて、野鳥についばませる葬法をいいます。チベット仏教や西インドのゾロアスター教で現存します。ゾロアスター教の鳥葬では、亡骸を安置するために、沈黙の塔と言われる、石積みの施設があります。ゾロアスター教では、拝火教の異名があるように、火を神聖なものと考えます。空気、大地、水などの自然環境を、死者や死体で穢すことが...続きを読む

天部

天部とは、天界に住む者の総称で、仏教の守護神のことをあらわす言葉です。仏像の中では、毘沙門天・帝釈天のような天像の総称でもあります。インド古代神話においては、天界に住む神々のことで、仏教に取り入れられた時、護法神となりました。凡夫は欲、色、無色の三界を輪廻すると言われています。この三界には二十八の天界があり、そこには天部が住んでいる...続きを読む

山西黒

山西黒とは、中国で代表的な黒色の御影石です。墓誌や外柵などにも多く用いられる黒御影石でリーズナブルな価格帯も特徴の1つです。建築材や内装にも使用される石材でもあります。中国の山西省で採掘される黒い色と小目の石です。磨きと塗装で光沢を出した石材は、価格に比較して高級感があり、広く用いられています。国産の黒御影石だけでなく、インドや南ア...続きを読む

大蔵経

大蔵経とは、仏教聖典を総集したものです。中国における仏教経典の総集をさす言葉です。漢語だけでなく、パーリ語、チベット語、モンゴル語、満州語、日本語に訳されたものも、大蔵経とよんでいます。内容は、経・律・論の三蔵を中心に、それらの注釈書を加えた内容になっています。僧侶としての生活規律を説いたものが律蔵、説教をまとめた経蔵、それを解説し...続きを読む

ムスリム

ムスリムとは、アラビア語でイスラム教徒のことです。アッラーの唯一神を信仰し、コーランを経典としています。ムスリムになるには、別のムスリムが証人となって、シャハーダという信仰告白を行います。また、父親がムスリムである場合は、子どもは自動的にムスリムになります。ムスリムは世界宗教で、アラビア、中近東を中心に、アジア圏のインドネシアやマレ...続きを読む

磨崖仏

磨崖仏とは、自然の巨石や岩壁に彫刻した仏像のことです。石仏の一種です。石仏には、独立した状態で石材に彫られた移動が可能なものと、磨崖仏のように壁面に直接彫られたもの、石窟を掘ってその中に彫刻する石窟仏の3種類に大別することができます。磨崖仏は古くからインド、中国、朝鮮に多く見られます。インドのアジャンター石窟、中国の雲岡石窟などが有...続きを読む

ヒンズー教

ヒンズー教とは、インドやネパールの民族宗教として知られています。現実的には、インド、ネパールには多くの宗教、言語があり、一つの宗教で統一されているわけではありません。多神教で、地域や所属によって多様な信仰です。広義にヒンズー教というと、インドに発生したすべての宗教をさします。また、狭義には、バラモン教とインドの民間信仰が融合し、4世...続きを読む

合掌

合掌とは、両手をあわせて仏を拝む時の礼法です。サンスクリット語のアンジャリの訳で、インドの敬礼作法の一種が仏教に取り入れられたものです。南アジア一帯の仏教国では、挨拶の代わりに合掌して相手に礼を尽くします。インドでは、右手は清浄、左手は不浄を表しますが、仏教では、右手が仏、左手は衆生を表しています。この右手と左手を合わせることで、仏...続きを読む

立正佼成会

立正佼成会とは、霊友会から発生した法華経系の新宗教教団です。本部は東京都杉並区にあります。1938年に霊友会を脱会した庭野日敬と長沼妙佼が創始しました。当初は大日本立正交成会という名称でした。創価学会に次ぐ規模を有する新宗教教団と言われています。経典は法華経三部経で、先祖供養を重要視することに特徴があります。特徴的な布教活動に、信者...続きを読む

灌頂

灌頂とは、頭に水をかけて、悟りの位に進んだことを証する儀式のことです。仏教では、菩薩が最後の悟りを開いて仏になった時に、智水の灌頂を受けて、成仏する儀式として知られています。灌頂は、密教の儀式のひとつとしても知られ、香水を頭にそそぐ儀式のことを言い、受戒や修行者が上の位に上がる時に行なうものでもあります。日本では、日本天台宗の最澄が...続きを読む

ストゥーバ

ストゥーバとは、インドの古いサンスクリッド語から来た言葉で、仏塔の意味です。日本語の卒塔婆は、仏塔を簡略化したものです。本来は釈迦の墓であり、仏舎利と言われる遺骨を納めた塔という意味もあります。もともとは人が亡くなった後、土を盛って作ったこともあり、お椀を伏せたような形をしていました。仏教が日本に伝来するまで、中国や朝鮮半島を経由す...続きを読む

沙羅双樹

沙羅双樹とは、釈迦の病床に、四方に二本ずつ相対して生えていたという木のことです。東西南北に生え、季節外れの花を咲かせたという言い伝えがあります。また。釈迦が亡くなったときには、鶴のように白く枯れて、悲しみを表したともいわれています。この伝説から、仏教徒にとっては、沙羅双樹は聖木になっていて、無常の象徴と言われています。続きを読む

方便

方便とは、仏教において悟りに近づく方法や、近づかせる方法のことを言います。また、人を真実の教えに導くため、仮に取る便宜的な手段のことをさす言葉でもあります。方便はインドのupaya ウパーヤという言葉からきたものです。ウパーヤには目的に近づくという意味があります。「方便は衆生を教え導く巧みな手段」とか「真実の教法に誘い入れるために仮...続きを読む

竹林精舎

竹林精舎とは、インドの王舎城にあった僧院で、マガダ国の王舎城北門付近にあり、仏教で初めて建設された寺院といわれています。迦蘭陀長者(からんだちょうじゃ)が所有していた竹園で、長者が釈迦に帰依すると、竹林が献じられました。そこにビンビサーラ王が精舎を建立したものという説と、カランダカというリス、もしくは鳥が住んでいた竹で囲まれた園林を...続きを読む

祇園精舎

祇園精舎とは、インドの舎衛国にあった僧院で、釈迦の説法の多くが行われた場所とされています。須達長者が、釈迦とその弟子のために寄進した寺で、中インドの舎衛城の南に旧跡が残っています。祇園は、祇樹給孤独園の略で、もとは祇陀太子の林園だったことや、須達長者が給孤独と呼ばれていたことからその名前がつきました。続きを読む

チベット仏教

チベット仏教とは、大乗仏教の一派で、7世紀にインドから伝えられた密教的な仏教と、土着のボン教とが結びついて定着したものだといわれています。ラマといわれる師匠を崇敬することで師弟関係を作り、その中で教えが伝えられます。宗派は大きく四つあり、ゲルク派、カギュ派、サキャ派、ニンマ派に分かれています。続きを読む

仏舎利

仏舎利とは、入滅した釈迦の遺骨のことです。釈迦が亡くなった後、統治部族のマウラ族が、最初に仏舎利の専有を訴えたため、周辺の仏教国との間で争いが発生しました。その後、遺骨は八分され、残った灰は二つに分けて周辺の10カ所の寺院に祀られたのが、仏舎利の始まりと言われています。仏舎利の舎利は「遺骨・遺体」を意味するサンスクリット語の「sar...続きを読む

ダライ・ラマ14世

ダライ・ラマ14世とは、チベット民族の精神的指導者です。1935年チベット東北部の自作農を営む家に生まれ、2歳の時にダライ・ラマ法王13世に認定されました。1951年まではチベット君主をつとめましたが、1959年にインドに亡命して政治難民になりました。現在北インドのダラムサラに住んでいるダライ・ラマ14世は、法的には亡命政権の長とい...続きを読む

輪廻転生

輪廻転生とは、人が何度も生死を繰り返しながら生まれ変わることです。輪廻は車輪が回る様子で、転生は生まれ変わることを意味しています。インドのバラモン教の考えから来て、仏教へと伝わったものです。すべての生命は、死ぬと別の人間や生き物に生まれ変わるという思想です。輪廻転生では、天界、人間界、修羅界、畜生界、餓鬼界、地獄界の6つの世界をぐる...続きを読む

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