妊娠中の葬儀参列について

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妊娠中は葬儀に参列するべきではないという考えがあります。「子どもをあの世に連れて行かれる」「妊婦は火葬場で骨を拾ってはいけない」などの迷信があり、縁起が悪いと考える人も少なくありません。

参列するならば、鏡をおなかに忍ばせて行くと良いという言い伝えは、悪いものを跳ね返す力があるからだといいます。

言い伝えの背景とは?

こうした迷信が広く信じられるようになった背景には、伝統的な日本の葬儀の形式があります。

以前、葬儀は自宅で行われていたため、参列する女性は多くの仕事を強いられました。

葬儀の準備には、炊事だけでなく、参列者を招くための準備や後片付けなどがありました。葬儀当日は多くの人を接待するため気疲れもあり、妊婦には心身的に辛いことが多かったでしょう。

また、遺体に当てるドライアイスなどの準備もなく、場合によっては病気の感染なども心配されました。

葬儀に参列するときの注意点

現在では上記のような危惧はなくなりました。

しかし長時間、椅子に座って同じ姿勢でいなければならないですし、夏は暑く、冬は寒い中での参列になります。体調に影響を及ぼす可能性もあるので、注意が必要です。

年配の方の中には昔からの言い伝えを信じ、妊婦が参列することに抵抗があり、気に障ることを言ってくる人もいるでしょう。

一方、妊婦と葬儀に関する言い伝えは迷信なのだから、参列して近しい人を見送ることは間違いではないという考え方もあります。

お別れの場は一度きりなので、故人との関係性やそのときのご自身の体調を考慮し、参列するかしないかを選ばれるとよろしいでしょう。

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