天皇の葬儀「大喪の礼」

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天皇の葬儀は、国の儀式として行う「大喪の礼」と、皇室の儀式として行う「大喪儀」があります。

大喪の礼は、特定の宗教の儀式の形を取らず、大喪儀は神道儀礼として執り行われます。

大喪の礼の歴史と現代

日本における皇室の葬儀は江戸時代以降、土葬で行われることが主流でした。葬送の際には、身分にふさわしい規模の陵を築くことが権威の象徴にもなっていました。

中央集権化をきっかけに、権威を示すために大きな陵を造ることは減り、646年の「薄葬令」によって、身分に応じて造る陵に制限を加えることで、民衆の負担も軽減されました。

仏教の影響から、火葬が取り入れられたこともあり、火葬、土葬が混在していた時代もありましたが、1617年の後陽成天皇を火葬したことを最後に、土葬の時代が続いています。

2013年11月の宮内庁の発表では、現在天皇皇后両陛下は、崩御の際には火葬を望まれていて、東京都八王子市にある武蔵陵墓にそれぞれの墳丘を、従来よりは小さ目に建設することを希望されていることがわかりました。

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